本記事はこんな方におすすめ
一流のビジネスマンになりたい方
15年後も仕事で役立つ考え方を知りたい方
新人社員の教育で悩んでいる方
本記事で得られる教訓・メリット
社長・政治家・教授…の成功の秘訣が知れる
社会人1年目のレベルから学び直せる
プライベートでも応用できる
私の経験(失敗談・成功談)が読める
書籍「コンサル1年目が学ぶこと」を、社会人10年目の私(ええぞう)が要約しようという試みです。
本書の魅力
初回なのでまずは本書の魅力を紹介します。
著者の大石さんは(本書執筆時から)15年前、外資系コンサル企業に入社し、現在は投資家です。大石さんはある日「外資系コンサル出身者が、他の業界でも活躍している」ことに気が付きます。そして「コンサル時代に学んだことにどの業界でも通用する普遍的な仕事力があるのでは?」という仮説を立てます。
元コンサル出身者の、ベンチャー企業社長、政治家、作家、大学教授、経営者etc…に「コンサル新人時代に学んだことで、いまでも役立っていることはなんですか?」と質問します。そのアンケート結果をまとめたものが本書になります。つまり本書を読めば、職種・業種・立場を問わず15年役立つスキルが分かります。しかも社会人1年目の基礎レベルから理解できます。
本書を読み終えた私の感想は「私の10年のビジネス経験から照らし合わせて、本書に書かれたことをすべて実行できているビジネスマンは、絶対にいない」。3年目の新人でも、30年目のベテランでも例外はありません。つまり、年齢にかかわらず誰でも本書から学びを得られます。
まず結論から話なさい
多くのビジネスマンは新人の頃「結論から話せ」と教えられたと思います。しかし時が経つとすっかり忘れてしまう人のなんと多いこと。なぜ「結論から話すことが良いのか?」を今一度確認しましょう。
働く前、つまり学校では「ものごとは順番通り話せ」と教えられます。いわゆる起承転結というやつです。この話し方は、時系列を整理したり、映画で視聴者を惹きつけるには適した方法です。
しかし、ビジネスシーンではそうとも言えません。ビジネスでの会話には必ず何かしらの「目的」があります。会話はあくまでも「目的」を叶えるための「手段」です。
目的とは?
・決裁書に上司のハンコを押してほしい
・コピー用紙を補充してほしい
・売上データを整理してほしい
そしてこの「目的」を積み重ねることで初めてお金儲けに繋がります。
目的の積み重ね→お金儲け
・ハンコ付きの決裁書で新しい装置を買って、生産が増える。
・コピー用紙で会議の資料を刷って、経営判断が進む。
・整理した売上データから、営業先を最適化する。
目的を叶えることが第一優先なので、目的を叶えることができる話し方を選ぶべきなのです。起承転結の話し方では「目的」は結、つまり一番最後に来ます。するとこんな弊害があります。
起承転結の弊害
・起承転の間、相手の時間を奪う。
・起承転の間に話がわき道に逸れる。
・起承転を話すのに夢中になり、結を言い忘れる。
相手が理解できる話し方「PREP」
ではどうすればいいのか?解決法の1つにPREP法があります。
Point 結論
Reason 理由づけ
Example 具体例
Point 結論
上の頭文字をとってPREPです。上からの順に話しましょう。私が重要と思うポイントを3つにまとめてみました↓
ポイント1:初めと終わりに結論
これが一番重要で、かつ多くのビジネスマンが忘れがちなポイントです。まず初めに「結論=目的=相手に何をしてほしいか」をぶち込みます。すると相手は、会話の目的が分かるので、その後の話が頭に入りやすくなります。話が進むと、一番初めの「結論」が頭から抜けてしまうかもしれません。最後にダメ押しで「結論」を重ねましょう。
そうすることで相手の頭の中では「結論=自分がお願いされたこと」と「その理由」と「それをするメリット」が強く結びつきます。あなたの話に、あなたが自分で気づかなかった矛盾や疑問があった場合、その場で質問してくれるメリットもあります。後になってあなたが相手にやってほしかったことと、相手の成果物に違いがあると、お互いの時間が無駄になるし、お互いガッカリしてしまいますよね(-_-;)
例
「課長、この決済書にハンコをください」
「○○○○」
「なので、ハンコをください」
ポイント2:かならず理由をつける
「結論」を相手が実際にやってくれるかどうかは、相手がちゃんと納得しているかによるところが大きいと私は考えます。相手も人間なので、意味のない作業はやりたくありません。相手に「これはやらなきゃいけないなぁ」と思ってもらうためには、「結論=相手にお願いしたいこと」の理由を付け加えましょう。
例
「課長、この決済書にハンコをください」
「新しい装置を買えば、工場の生産性が上がります」
「なので、ハンコをください」
ポイント3:具体例で説得力増強
ポイント3はできればやりたいポイントです。無理にやる必要はないと思います。ポイント2をさらに後押しするように、具体例をトッピングしましょう。
例
「課長、この決済書にハンコをください」
「新しい装置を買えば、工場の生産性が上がります」
「この装置は、世界ではAp◯le社、日本ではTOYO□A社が導入していて導入効果が確認されています」
「なのでハンコをください」
まとめ
相手が理解できる話し方PREP法で、あなたの伝える力をUPさせましょう。
Point 結論
Reason 理由づけ
Example 具体例
Point 結論
本書が気になる方はコチラをクリック↓
ええぞうの失敗談
私(ええぞう)の失敗談を読みたいという、いじわるな方は引き続きお付き合いください。
私が社会人3年目の頃、仕事にも慣れてきて「自分の努力を回りに認めてほしい」という欲が出始めてきた頃です。
私は当時、生産工程を改善する仕事をしていて、その仕事のために会社や予算をつけてくれていました。この予算に対して改善の効果があったのか?を確認するため、定期的に生産工程の改善効果をレビューする会議がありました。
そこで承認欲求丸出しの私は、起承転結の奴隷となり、自分の頑張りストーリーである起承転ばかりに力を入れて話、結論をおろそかにしていました。
私の話が終わった後、その会議で一番偉い人「ええぞう君、何が言いたいかわからない。やり直し」と一蹴されてしまいました。
めちゃくちゃ恥ずかしくて、そのあと10分くらいトイレに引きこもりました。もしタイムマシンがあれば、私は当時の私のデスクにそっと本書を忍ばせているでしょう。
最後に
本記事は本書のごく一部を、私の経験も含めて解説しています。詳しく知りたい方はぜひこちら↓をクリックしてみてください。
著者紹介(大石哲之さん)
1975年東京生まれ。慶応義塾大学でコンピュータサイエンスを専攻、アクセンチュアのコンサルタント、インターネットリクルーティング会社の創業などを経て、2013年にビットコインに出会ってから、フルタイムの暗号通貨ブロガーとして活躍しています。
『過去問で鍛える地頭力』(東洋経済新報社)、『3分でわかる ロジカル・シンキングの基本』(日本実業出版社)など著書を多数出されています。
「コンサル1年目が学ぶこと」の記事一覧↓