NMAT・JMATで時間切れにならず、効率的な解き方を例題を使って紹介します。私が実際に昇進試験を受けて、攻略した経験を元に「工程表」問題を解説します。
結論:工程表問題でオススメの解き方
- 頭でいくら考えても仕方ない。とにかく書き出そう。
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NMAT・JMATとは?
NMATは「管理者適正検査」と呼ばれ、中間管理職への昇進試験で使われる検査方法です。JMATは「中堅社員適正検査」と呼ばれ、中堅社員への昇進試験や中途採用で使われる試験方法です。NMAT・JMATでは「能力」「性格」「指向」の3つの指標により適正が測定されます。NMAT・JMATの構成は下のようになります。
- 検査Ⅰ:言語能力適正検査(国語) 約30分
- 検査Ⅱ:非言語能力適正検査(数学) 約40分
- 検査Ⅲ:性格検査
- 検査Ⅳ:指向検査 Ⅲ,Ⅳ合わせて40分
この中でも「検査Ⅱ:非言語能力適正検査(数学)」は最も対策が必要です。数学のレベルは中学レベルの基礎知識を問われますが、難易度が高い問題も多く、制限時間がかなり短いので、問題を素早く理解し、素早く計算する高い能力が求められます。以下のカテゴリからバランスよく出題されるので、それぞれの効率的な解き方をマスターしないと、高得点は難しいでしょう。
工程表の例題
例題
ある製造工程はAからFの6つの作業から成り立っている。それぞれの作業には以下の条件がある
- 作業Cに取り掛かる前に作業Aが終わっていること
- 作業Dに取り掛かる前に作業AとBが終わっていること
- 作業Eに取り掛かる前に作業Dが終わっていること
- 作業Fに取り掛かる前に作業CとEが終わっていること
それぞれの作業日数は以下の通りである。
- 問1:全作業が終了する最短日数は何日か?
- 問2:予定通りに全作業が終了すると、作業Cと並行する作業は何か?
- 問3:1日休んでも全作業の終了日程に影響のない作業はどれか?
- 問4:作業Fが作業Eの終了を待つ必要がない時、全作業は何日短縮されるか?
問1:全作業が終了する最短日数は何日か?
ポイント
頭でいくら考えても仕方ない。工程表を書き出そう。
横軸に作業日数を、縦軸にそれぞれの作業を並べます。問題文の条件に注意しながら日程表を作ると、以下のようになります。制約条件は矢印を使うと理解しやすいのでオススメです。
工程表の最後の作業の終了日を確認します。
答え:19日
問2:予定通りに全作業が終了すると、作業Cと並行する作業は何か?
この問題は、問1で工程表を作っておけば簡単に解けます。
工程表でCと並列している作業を確認します。
答え:作業Dと作業E
問3:1日休んでも全作業の終了日程に影響のない作業はどれか?
この問題も、問1で作った工程表を使うと便利です。
工程表の矢印が真下に伸びている工程は、1日休むとその分だけ全作業の終了日程が遅れてしまいます。
- 矢印が斜めに伸びている工程
- 矢印が出ていない工程
が1日休んでも問題ない工程になります。
この問題では②矢印が出ていない工程は存在しないので、①矢印が斜めに伸びている工程を答えます。
答え:工程B、工程C
問4:作業Fが作業Eの終了を待つ必要がない時、全作業は何日短縮されるか?
問題文から、作業Fは作業Cと作業Eの終了を待っていることが分かります。作業Eの終了を待つ必要がないということは、作業Cだけの終了を待つ必要があるということです。つまり、以下のような工程表になります。
答え:17日
NMAT・JMAT工程表まとめ
NMAT・JMATで時間切れにならず、効率的な解き方を例題を使って紹介します。私が実際に昇進試験を受けて、攻略した経験を元に「工程表」問題を解説します。
結論:工程表問題でオススメの解き方
- 頭でいくら考えても仕方ない。とにかく書き出そう。