Googleスマートウォッチ”Google Pixel Watch”を兄弟機のFitbit最新機種Fitbit Sense2/Versa4と比較します。
結論:Pixel Watch と Fitbitを比較した結果
- スマートウォッチ機能はPixel Watchの方が充実
- Pixel Watchはバッテリーは24時間だけ
- フィットネス/健康管理機能はFitbitの方が重質
- ストレス管理機能は、Pixel WatchもFitbitも充実
Google Pixel Watchとは?
Google Pixel Watchとは、Googleから発売された初のスマートウォッチです。GoogleマップやGoogle PayなどのGoogleサービスが充実したスマートウォッチ機能と、Googleが買収したFitbitのフィットネス・健康サポート機能を合わせたスマートウォッチです。
外観は丸みを帯びた形状が特徴的で他のスマートウォッチとは一線を画す美しい形状をしています。カラーラインナップは本体がゴールド・ブラック・シルバーの3種類、バンドは交換バンドを含めると多種多様の素材と色があります。
Google Pixel Watchのスマートウォッチとしての実力はどの程度のものでしょうか?皆さん気になるところだと思います。そこで、Googleが買収したFitbitの最新機種・いわばGoogle Pixel Watchの兄弟機とも呼べるFitbit Sense2とFitbit Versa4との機能比較をしていきます。
スマートウォッチ機能の比較
スマートウォッチでメールの通知を確認したり、電話の応答をしたり、タッチ決済をしたり…スマートウォッチを持つ人の多くはこれらの機能に魅力を感じている人も多いはず。
本章では、Google Pixel WatchとFitbit最新機種のスマートウォッチとしての機能を比較します。
Google Pixel Watch | Fitbit Sense 2 | Fitbit Versa 4 | |
対応するスマートフォンOS | Android | Android/iOS | Android/iOS |
LTE 通信での通話 | ◯ | × | × |
スマートウォッチでのBluetooth®通話 | ◯ | ◯ | ◯ |
着信、メッセージの受信、アプリ通知を表示 | ◯ | ◯ | ◯ |
Alexa搭載 | × | ◯ | ◯ |
Googleマップ | ◯ | × | × |
Google アシスタント | ◯ | × | × |
Alexa搭載 | × | ◯ | ◯ |
Google ウォレット | ◯ | × | × |
Fitbit Pay | × | ◯ | ◯ |
YouTube Music | ◯ | × | × |
Google Play | ◯ | × | × |
バッテリー駆動時間(日数) | 24時間 | 6日 | 6日 |
Fitbit Premiumのメンバーシップ | 6か月 | 6か月 | 6か月 |
防水機能 | 5ATM | 5ATM | 5ATM |
緊急SOS | ◯ | × | × |
国際緊急電話 | ◯ | × | × |
転倒検出 | ◯ | × | × |
まず注目すべきは「対応するスマートフォンOS」です。Pixel WatchはAndroidのみ対応しています。一方でFitbitはAndroidとiOSの両方に対応しています。そのため、iPhoneユーザーはFitbitの方が圧倒的に便利です。著者の私もFitbit + iPhoneという組み合わせで使用していますが、スマートウォッチとiPhoneの互換性は高く使用感に問題はありません。iPhoneに互換するスマートウォッチとしてはApple Watchも有名ですが、Fitbitの方が価格帯が安い・バッテリーが長い・健康機能が充実しているという利点があります。
Apple WatchとFitbitの違いを知りたい↓
Pixel Watchは「LTE通信での通話」が可能です。これはスマートウォッチを携帯通信会社に直接接続させることができる機能で、スマートフォンと同じ携帯通信会社を使用する必要があります。そうすることで、ペア設定したスマートフォンが近くになくても、音楽のストリーミング、通話やテキスト メッセージの送受信、緊急サービスへの連絡を行うことができます。日本では以下の2社が対応しています。
- KDDI
- Softbank
タッチ決済の方法として、Pixel WatchはGoogleウォレットが・FitbitはFitbit Payが利用できます。Fitbit Payは日本ではまだ対応しているクレジットカード会社が少ないですが、Suicaは対応しているので、普段からSuicaでの支払いや鉄道利用の多い方にはおすすめです。
FitbitのSuica機能を知りたい↓
「YouTube Music」「Google Play」はPixel Watchのみ利用可能です。どちらもデータ通信料が発生する場合があります。これらのサービスを普段から利用している人にとっては、スマートウォッチ単体でこれらサービスが利用できるので非常に便利です。
Pixel Watchはバッテリーが1日しか持たないのが正直、非常に残念です。Fitbitは6日持つことを考えるとバッテリーは圧倒的にFitbitの方が優れています。毎日スマートウォッチを充電することが気にならない人ならばPixel Watchでも問題ありません。
「緊急SOS・国際緊急電話」はPixel Watchのみに搭載された機能です。リューズを5回すばやく押して緊急通話をトリガーすることで、緊急時に助けを得るための簡単な方法です。デフォルトではGoogleが指定した緊急サービスに電話をかけますが、別の受信者に設定することもできます。
「転倒検出」はPixel Watchのみに搭載された機能です。これは激しい転倒が検出されると、Google Pixel ウォッチから警告が発せられ、緊急サービスに電話するかどうかをたずねられる機能です。
フィットネス機能の比較
スマートウォッチにはセンサーがついており、これにより歩いた歩数・走った距離・消費したカロリーなどを記録して後から確認することができます。
Fitbitはこのフィットネス機能が充実していることで有名なので、Pixel Watchも同様の機能を期待する人も多いはず。本章では、Google Pixel WatchとFitbit最新機種のフィットネス機能を比較します。
Google Pixel Watch | Fitbit Sense 2 | Fitbit Versa 4 | |
心拍数の測定 | ◯ | ◯ | ◯ |
アクティブな心拍ゾーン | ◯ | ◯ | ◯ |
GPS搭載 | ◯ | ◯ | ◯ |
GPS接続 | ◯ | ◯ | ◯ |
心肺機能のフィットネスレベル | ◯ | ◯ | ◯ |
今日のエナジースコア | ◯ | ◯ | ◯ |
エクササイズの自動記録 | × | ◯ | ◯ |
エクササイズモード | ◯ | ◯ | ◯ |
水泳にも対応 | × | ◯ | ◯ |
スマートフォンでワークアウト | ◯ | ◯ | ◯ |
歩数、距離、カロリー | ◯ | ◯ | ◯ |
上った階数 | ◯ | ◯ | ◯ |
ゲーム & チャレンジ | ◯ | ◯ | ◯ |
Pixel Watchは「エクササイズの自動記録」ができずFitbitでのみ利用可能です。これはFitbitが、ウォーキング、ランニング、サイクリング、クロストレーナー、ローイングをユーザーが開始したと認識すると、その時の歩数・距離・消費カロリーなどを自動で記録してくれる機能です。
例えば通勤で健康のために早歩きすると、Fitbitが自動的に運動として認識して計測してくれるので、毎日の運動習慣を記録したい人にとって非常に便利です。Pixel Watchはユーザーが自分で運動する前に設定する必要があります。
普段から水泳をする人には水泳の記録をつけられるFitbitがおすすめです。Fitbitなら水泳距離・消費カロリー・運動時間などを記録することができます。
健康管理機能の比較
Fitbitは健康管理機能が充実したスマートウォッチとして有名です。そのためPixel Watchにも同じように健康管理機能を期待する人も多いと思います。
本章では、Google Pixel WatchとFitbit最新機種の健康管理機能を比較します。
Google Pixel Watch | Fitbit Sense 2 | Fitbit Versa 4 | |
血中酸素ウェルネスの測定 | × | ◯ | ◯ |
血糖値測定(アプリ内のみ) | × | ◯ | ◯ |
心拍数測定 | ◯ | ◯ | ◯ |
高/低心拍数の通知 | × | ◯ | ◯ |
不規則な心拍リズムの通知 | × | ◯ | ◯ |
推定睡眠時皮膚温センサー | × | ◯ | × |
推定睡眠時皮膚温の変動 | × | ◯ | ◯ |
呼吸数 | × | ◯ | ◯ |
ウェルネスレポート | × | ◯ | ◯ |
月経に関する記録 | × | ◯ | ◯ |
「血中酸素ウェルネス・血糖値測定」はFitbitでのみ利用可能です。血中酸素ウェルネスとは、血中酸素飽和度を計測する機能です。血液中の酸素の濃度が満タンだと100%、正常値で99~96%と言われています。体調不良などになると数値が低下することがあり、医療機関では入院中の患者の体調管理や、手術中の容体の変化を監視するためにも使われている体調を評価する上で非常に重要な数値です。
Fitbitでのみ心拍数が高すぎる/低すぎるとき・不規則なときに通知してくれます。利用対象年齢は 22 歳以上です。不整脈の通知機能は、すでに心房細動と診断されている方の使用を意図したものではありません。不規則なリズム (fitbit.com) 健康管理機能はFitbitの方が圧倒的に充実しており、上記以外にも睡眠時皮膚温・ウェルネスレポート・月経に関する記録などの様々な機能が利用できます。
以上から、健康管理機能を重視する方はFitbitが圧倒的におすすめです。
睡眠機能の比較
Fitbitは睡眠機能が充実したスマートウォッチとして有名です。そのためPixel Watchにも同じように睡眠機能を期待する人も多いと思います。
本章では、Google Pixel WatchとFitbit最新機種の睡眠機能を比較します。
Google Pixel Watch | Fitbit Sense 2 | Fitbit Versa 4 | |
おやすみモード | ◯ | ◯ | ◯ |
睡眠プロフィール | × | ◯ | × |
睡眠の記録&睡眠ステージ | ◯ | ◯ | × |
睡眠スコア | ◯ | ◯ | ◯ |
スマートアラーム | ◯ | ◯ | ◯ |
睡眠に関するインサイト | ◯ | ◯ | ◯ |
「睡眠プロフィール」とはFitbitのみで利用可能な機能です。Fitbitが保有する187万件の睡眠記録データを神経科医、睡眠の専門家、研究科学者が分析し、あなたの睡眠パターンに合わせたアドバイスを提供してくれるサービスです。あなたの睡眠スタイルを、睡眠分析から得たデータを元に6種類のスリープアニマルとして表示してくれます。なお、睡眠プロフィールにはFitbit Premium登録が必要
ストレス管理機能の比較
ストレス社会といわれる現代社会では、ストレスとの付き合い方が重要です。スマートウォッチにはセンサーを使ったストレス計測機能やストレス対策のためのガイドを提供してくれるものがあります。
本章では、Google Pixel WatchとFitbit最新機種のストレス管理機能を比較します。
Google Pixel Watch | Fitbit Sense 2 | Fitbit Versa 4 | |
一日を通じた身体反応の計測と通知 | × | ◯ | × |
皮膚電気活動スキャンアプリ | × | ◯ | × |
マインドフルネスのコンテンツ | ◯ | ◯ | ◯ |
ストレスマネジメントスコア | ◯ | ◯ | ◯ |
リラックス呼吸セッション | × | ◯ | ◯ |
気分を記録 | ◯ | ◯ | ◯ |
Fitbit Senseでのみ「皮膚電気活動スキャンアプリ」が利用できます。皮膚の汗腺からの微小な発汗量を検出するEDAセンサーを搭載し、ストレスチェックに利用します。本体のEDAセンサ部分を2分間触れて変化をスキャンすることで詳細なストレスチェックを行うことができます。
「マインドフルネスのコンテンツ」「ストレスマネジメントスコア」機能はPixel WatchでもFitbitでも利用できます。詳細なストレス分析はいらないけどストレスマネジメント機能は欲しいという方なら、Pixel WatchでもFitbitでも大きな差は無いでしょう。
「リラックス呼吸セッション」はFitbitでのみ使えるマインドフルネスができる機能です。心拍数を使用し長い1日の間にリラックス出来る環境を提供してくれます。2分、または5分間の呼吸セッションを選択出来ます。なおこちらを使用中、すべての通知は一旦オフになりますのでご注意ください。もしアラームを設定されている場合、トラッカーは時間通りに知らせてくれます。
まとめ
Googleスマートウォッチ”Google Pixel Watch”を兄弟機のFitbit最新機種Fitbit Sense2/Versa4と比較しました。
結論:Pixel Watch と Fitbitを比較した結果
- スマートウォッチ機能はPixel Watchの方が充実
- Pixel Watchはバッテリーは24時間だけ
- フィットネス/健康管理機能はFitbitの方が重質
- ストレス管理機能は、Pixel WatchもFitbitも充実
本記事では、Fitbitに関する情報を発信しています。