本記事で得られる教訓・メリット
・真に健康な食事が分かる
・地中海料理が健康に良いことを科学的根拠と合わせて理解できる。
前回「肉を食べるな!ガンになるぞ」、前々回「白米を食べるな!砂糖と一緒だ」と言ってきたええぞうですが、今日は「これを食べろ」というお話をしたいと思います。
それは”地中海料理”です。
書籍「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」を私の経験も交えて解説します。私の説明だけでは説明しきれないほど良い本なので、ぜひ本書を手にとってみてください。
とつぜん地中海料理と言われても、ピンとこないと思います。そこで本記事では
- 地中海料理ってそもそも何?
- 地中海料理が健康に良い理由とは?
- 結局、どうしたら地中海料理を食卓に取り入れられるの?
について、解説したいと思います。
地中海料理ってそもそも何?
地中海料理とは、地中海沿岸の地域で作られる料理ですが、本書では下のように定義されています。
地中海料理=オリーブオイル+ナッツ類+魚+野菜・果物
引用:世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
本書を扱った初回の記事で健康に良い食材はコレだと挙げたものをすべて採用しています。そして、前回・前々回の記事で「食べると健康に悪影響がある」とお伝えした「米」「赤い肉」「加工肉」は一切入っていません。
地中海料理が健康に良い理由とは?
どうやら、本書を読む限り地中海料理が健康に良いということは、食事と健康を研究されている人たち界隈では周知の事実のようです。
地中海料理は心筋梗塞や脳卒中を抑える
2013年に以下のような大規模な研究が行われ、地中海料理が健康に良いことが証明されました。
世界で最も権威のある医学雑誌の1つ「ニューイングランドジャーナル」に掲載された研究です。スペインで実施され、約7500人の人たちをランダムに3つのグループに分けました。
1つ目のグループには地中海食を食べるよう指導し、さらにエクストラバージンオリーブオイルも支給されました。(下図水色)
2つ目のグループには地中海食を食べるように指導し、ミックスナッツも支給されました。(下図紫色)
3つ目のグループには地中海食でなく、低脂肪食を食べるように指導しました。(下図茶色)
彼ら7500人は、その後5年間追跡されて心筋梗塞や脳卒中の発症率・死亡率が調査されました。その結果が下の表になります。これを見れば「地中海料理が心筋梗塞や脳卒中を抑える」ことは明らかです。
地中海料理はがんや糖尿病も減らす
さらに、同じデータを使った別の論文で
- 地中海料理は乳がんになる確率を57%減少させる
- 糖尿病になるリスクを30%下げる
ことも明らかになりました。さらにさらに、2016年に米国内科学会誌に掲載された研究では、地中海料理を食べた人はそうでない人に比べ
- がんによる死亡率が14%低い
- がんの発生率が4%低い
- 大腸がんになるリスクはが9%低い
と報告されています。
結局、どうしたら地中海料理を食卓に取り入れられるの?
著者の津川さんは「地中海料理のレシピ本を買う必要はない」「インターネットで地中海料理を検索する必要もない」と言われています。ではどうすればいいのか?「本当に健康に良い食品」5つを積極的に取り、「本当に健康に悪い食品」3つを避ければよいのです。
本当に健康に良い食品
- 魚
- 野菜・果物(じゃがいも、ジュースは含まない)
- 茶色い炭水化物(玄米、全粒粉パン)
- オリーブオイル
- ナッツ
本当に健康に悪い食品
- 赤い肉(牛、豚、加工肉)
- 白い炭水化物(白米、白い食パン)
- 飽和脂肪酸(例:バター、チョコレート)
まとめ
- 地中海料理は健康に良い
- 地中海料理=オリーブオイル+ナッツ類+魚+野菜・果物
- 地中海料理は、脳梗塞、心筋梗塞、がんのリスクを抑制する。
最後に
本記事は本書のごく一部を、私の経験も含めて解説しています。詳しく知りたい方はぜひこちら↓をクリックしてみてください。