「Amazfit GTR4」は、忙しいビジネスマンにとって必要不可欠なアイテムと言えるでしょう。大画面の1.43インチディスプレイやモーニングアップデート機能、定型文返信など、使い勝手の良さが魅力です。さらに、会員カード登録やAlexa搭載、ショートカット登録といった便利な機能も充実しています。ただし、女性には向かないと感じる方もいるかもしれません。初期設定に時間がかかる点や、大きすぎるディスプレイ、付属のバンドが1つだけという点もイマイチポイントと言えるでしょう。一方で、非接触決済機能が今後の期待を集めることは間違いありません。Amazfit GTR4を選ぶ際には、これらのポイントを考慮することが重要です。関連記事も合わせてチェックしてみてください。Amazfit GTR4は、忙しい日々をサポートしてくれる頼れる相棒となるかもしれません。
↓著者が実際に使ったGTR 4↓
(注:ディスプレイ保護のためケースを別途装着しています。)
さっそくですが結論です。著者が実際にGTR 4を使って良かったと思った点、イマイチだと感じた点は、以下のとおりです。
Goodポイント
- 大画面は正義『1.43インチディスプレイ』
- 起きたら天気や予定を教えてくれる『モーニングアップデート』
- 電話とLINEに対応『定型文返信』
- レジで便利『会員カード登録』
- ハンズフリーで簡単操作『Alexa搭載』
- よく使う機能は『ショートカット登録』
イマイチポイント
- 女性には向かない?『大きすぎディスプレイ』
- 注意必要『付属のバンド』は1つだけ
- 慣れるまで時間が掛かりそう『初期設定』
- 将来に期待『非接触決済は×』
Goodポイント
ここでは、著者が実際にGTR 4を使ってみて『良かった』と感じたポイントを紹介します。なお、以下は著者の感想であり、主観が大いに入っていることをご了承ください。
Goodポイント
- 大画面は正義『1.43インチディスプレイ』
- 起きたら天気や予定を教えてくれる『モーニングアップデート』
- 電話とLINEに対応『定型文返信』
- レジで便利『会員カード登録』
- ハンズフリーで簡単操作『Alexa搭載』
- よく使う機能は『ショートカット登録』
大画面は正義『1.43インチディスプレイ』
GTR 4を使ってみて、まずはじめに驚くのはその画面の大きさです。実際に装着した様子はこちらです↓
GTR 4はディスプレイサイズが1.43インチあり、写真のようにディスプレイの大きさだけで、成人男性の著者の手首の幅と同じくらいの大きさがあります。そのため、文字盤の細かい数字でも十分に読みやすい大きさです。
ディスプレイが丸型なのもポイント高いです。スマートウォッチといえば四角型のイメージがありますが、四角型だとスーツと合わないんですよね^^; GTR 4は丸形で昔からある腕時計とデザインが近いのでスーツに合わせても浮かないのが、ビジネスマンにとってはありがたいポイントです。
逆に、女性にとっては大きすぎると感じる人もいるかもしれません。GTR 4と似た外観でもう少し小さいモデルにGTR Miniがあります。GTR Miniのディスプレイサイズは1.28インチで、女性でも大きすぎないと思います。
次に、ディスプレイの解像度や見やすさについてレビューします。
GTR 4は、HD AMOLEDディスプレイを採用しており、着信やLINEやメールの通知もこちらの写真のようにはっきりと見えますので、忙しいときに手元でメールの概要を簡単に把握できます。また、後述しますが着信とLINEに対しては、定型文メッセージを手元のGTR 4から送信することもできます。忙しいビジネスシーンで活躍が期待できます。
また、画面の輝度も十分です。直射日光が当たる屋外で画面がONになると、一度くらい画面でONになりますが、0.5秒後くらいに一段明るくなり、夏の屋外環境でも文字をはっきりと読むことができます。
補足:バッテリーを測定してみた
補足
画面が大きいと、バッテリー消費が気になるポイントです。実際に著者が使用して1週間経った状態がこちら↓。なんと、1週間でまだ半分以上のバッテリーを残しています。
もちろん使い方によってバッテリー消費は変わりますが、一般的なビジネスマンの著者が使用したところ1週間で約半分のバッテリーを消費しました。ちなみに、Apple Watchシリーズとのバッテリーを比較した結果がこちら↓です。
Amazfit GTR 4 | Apple Watch Ultra | Apple Watch Series 8 | Apple Watch SE |
最大14日 | 最大36時間 | 最大18時間 | 最大18時間 |
起きたら天気や予定を教えてくれる『モーニングアップデート』
忙しい現代人にピッタリな機能が『モーニングアップデート』です。
これは、朝にさまざまな情報を通知してくれる機能です。↓の写真のように、まず左のような通知画面が出ます。下にスワイプすると、天気や電池残量や昨日の睡眠時間などの情報を知ることができます。
朝は忙しい時間なので、必要な情報が自動で通知されるのはとても助かります。
私は『天気』『電池残量』『昨日の睡眠時間』『イベント』の4つだけ表示するように設定しています。朝の忙しい時間に、服装選びや健康チェック、予定の確認ができるので、ビジネスマンにピッタリな機能です。また、これ以外にも以下を表示することができます。
『モーニングアップデート』で通知できる情報
- 天気
- 電池
- 睡眠
- イベント
- 月経周期
- PAI
- 昨日のアクティビティ
電話とLINEに対応『定型文返信』が可能
著者が気に入った機能の1つが『定型文返信』機能です。これは忙しいビジネスマンにピッタリの機能です。
電話やLINE通知がきたけど、会議中だったり移動中だったりなどですぐに対応できないというシチュエーションは日常茶飯事です。そんなとき、GTR 4から定型文メッセージを返信することができます。
特に相手がお客さんや目上の人の場合、電話を拒否するのは気が引けるビジネスマンは多いと思います。そんな時に『今忙しいので後で電話します。』というメッセージを素早く送れれば、相手も気分を害することは少なくなるでしょう。
それだけでなく、返信する内容を自由にアレンジすることができます。『折り返し電話します』や『後でもう一度かけなおしてください』など、相手やシチュエーションに合わせて様々な返信ができるのがとても便利です。
下の画面は、LINE通知に対して返信する例です。(左)LINE通知画面を下にスライドすると、返信ボタンがあります。それを押すと(右)返信画面に移ります。ここで返信内容を選ぶことができます。
レジで便利『会員カード登録』
日常の買い物で便利な機能が『会員カード登録』です。
これは、事前にスマホアプリからバーコードやQRコードをスキャンすることで、手元のGTR 4でそれを表示できるようにすることができる機能です。一度登録してしまえば、会員カードを持ち歩く必要がなくなるので、会員カードが財布に溢れてしまって困っている方に特におすすめです。
下の写真は、登録した会員カードを選択する画面です。表示したい会員カードをタップすることで画面いっぱいに登録したバーコードやQRコードが表示されます。レジで支払いをするときに、画面をレジの店員さんに見せるだけでOKです。
著者は使用頻度の高い『Tポイント』『楽天ポイント』『Pontaポイント』の3つを登録しています。人によってはスーパーマーケットの会員証や、歯医者の診察券なども登録できるかもしれません。バーコードやQRコードならなんでも登録できるので、会員カード以外にも応用できます。例えば、自分の働く会社のWebページをQRコードにしておいて、それを登録することで、営業先でお客さんのスマホで読み取ってもらうことで会社紹介ができるかもしれません。
1点注意が必要なポイントがあります。
後述しますが、GTR 4は『Apple Pay』『Google Pay』『Suica』などの非接触決済には対応していませんので、支払いはスマホや現金など別手段での決済が必要です。Amazfit製品は、機能を絞って価格を下げている点が特徴なので、『なんでもできるスマートウォッチが欲しい』という方には向いていないと思います。
ハンズフリーで簡単操作『Alexa搭載』
GTR 4はAmazon Alexaに対応しています。これを使えば、スマートウォッチに声をかけるだけでいろいろな作業をハンズフリーでできます。
Amazon Alexaを呼び出すには、初期設定ではディスプレイ右上の物理ボタンを長押しすることで簡単に呼び出すことができます。
写真は、著者の使用例です。天気以外にも、スケジュールの編集や起床アラームの設定で使っています。通常ならスマートウォッチのディスプレイを触って設定するか、スマホのアプリから設定するかの2択になります。しかし、GTR 4ならハンズフリーで設定できるので非常に便利です。
写真はAlexa単体でしか使用していませんが、Alexaを『Switch Bot』や『Nature Remo』などのスマート家電デバイスと繋げることで音声で家電を操作したり、買い物袋で両手がふさがっているときに屋外から家の鍵を開けたりすることもできます。
通常、スマートウォッチでAmazon AlexaやSiriのような音声アシスタント機能があるものは、高価格帯の機種になります。が、GTR 4は¥33,800(公式サイト)と他メーカーに比べてお買い得です。参考までにApple Watchシリーズと販売価格(公式サイト)を表にまとめると下の通りです。購入判断の材料にしてください。
Amazfit GTR 4 | Apple Watch Ultra | Apple Watch Series 8 | Apple Watch SE |
Alexa | Siri | Siri | Siri |
¥33,000 | ¥124,800 | \59,800~ | \37,800~ |
よく使う機能は『ショートカットボタン』
普段から使用頻度の高い機能は手軽に呼び出したいですよね。そんな方には『ショートカット登録』がおすすめです。
これは、ディスプレイ側面にある物理ボタンを押すことで使いたい機能にすぐアクセスできる機能です。GTR 4は物理ボタンが2つあるので、最大2つの機能をショートカット登録できます。物理ボタンが2つついているスマートウォッチは、上位機種に限定されることがほとんどです。そういった意味で、ショートカット機能を2つ登録したい、忙しいビジネスマンにはGTR 4はおすすめです。
著者は、上ボタンで『Alexa』、下ボタンで『会員カード登録』をショートカット登録しています。どちらも、とっさに使いたくなるのでおすすめです。
著者の使用例以外にも、以下の機能をショートカット登録できます。(記事執筆時、著者調べ)購入判断の材料にしてください。
Alexa | カレンダー |
オフライン音声 | 設定 |
PAI | 太陽と月 |
心拍数 | コンパス |
血中酸素 | 気圧高度計 |
ワンタップで測定 | 月経の履歴 |
運動 | 呼吸 |
運動記録 | ストップウォッチ |
ワークアウト状態 | カウントダウン |
ストレス | スマートフォンを探す |
アクティビティ | 世界時計 |
睡眠 | To-Doリスト |
コール | 音声メモ |
会員カード | ポモドーロタイマー |
天気 | リモート撮影 |
ミュージック | Zepp Coarch |
アラーム | 懐中電灯 |
イマイチポイント
ここでは、著者が実際にGTR 4を使ってみて『こうだったらもっと良いのになぁ』と感じたポイントを紹介します。なお、以下は著者の感想であり、主観が大いに入っていることをご了承ください。
イマイチポイント
- 女性には向かない?『大きすぎディスプレイ』
- 注意必要『付属のバンド』は1つだけ
- 慣れるまで時間が掛かりそう『初期設定』
- 将来に期待『非接触決済は×』
女性には向かない?『大きすぎディスプレイ』
Goodポイントで触れましたがGTR 4の特徴の1つは、大きなディスプレイです。
ディスプレイが大きいので文字盤の数字や通知画面は読みやすいですが、その一方で『大きすぎる』と感じる方もいるかもしれません。
著者は身長170cm、体重65kgの成人男性の平均に近い体格をしていますが、その著者がGTR 4を装着したときの見た目が写真のようになります。著者の手首の太さ目一杯にディスプレイがあるのが分かると思います。
そのため、体格の小さい方や女性には大きすぎるかもしれません。
GTR 4と似た外観でもう少し小さいモデルにGTR Miniがあります。GTR Miniのディスプレイサイズは1.28インチで、女性でも大きすぎないと思います。
注意必要『付属のベルト』は1つだけ
GTR 4は2種類のカラーラインナップがあります。『スーパースピードブラック』と本記事で紹介する『ヴィンテージブラウンレザー』です。
この2つは本体のカラーは同じですが、バンドがブラック・ブラウンと違います。更にカラーだけではなく前者はブラックのシリコン素材、後者はブラウンのレザー素材になります。そのためブラックはカジュアルなシチュエーションで、ブラウンはフォーマルなシチュエーションで合うようになっています。
著者が使用している『ヴィンテージブラウンレザー』は下の写真のように、質感の高い素材感となっており、さらにバンドの内側にはAmazfitのロゴもあしらわれており、こだわりを感じます。
しかし、それぞれのカラーラインナップで付属するバンドはどちらか1種類だけなので、スーパースピードブラックを購入した人はフォーマルな場面で服装と合わないかもしれませんし、ヴィンテージブラウンレザーを購入した人は、スポーツをしたときに汗がレザー素材に染みてしまうかもしれません。
調べると、公式サイトではシリコン製の純正バンドが販売されています。どちらのシチュエーションでも使う可能性があるかもしれない人はヴィンテージブラウンレザーを購入して、カジュアルなシーンでは替えバンドを購入しておくのが良いと想います。
慣れるまで時間が掛かりそう『初期設定』
GTR 4の画面をスライドすることで、さまざまな機能にアクセスすることができます。下の画像のように上にスライドするとコントロールセンターに、左にスライドするとショートカットカードに、右にスライドするをウィジェットにアクセスすることができます。
それぞれ、アクセスできる機能を編集することができ、あなたにピッタリの機能のみを表示することができます。その一方でそれぞれで表示できる機能や数に制限があります。
著者が調べた(記事執筆時)それぞれでアクセスできる機能は下の表の通りです。ウィジェット(右)ではスマホ関連の機能が、コントロールセンター(上)では本体設定の機能が、ショートカットカード(左)では運動機能が充実している印象です。
使い始めて1週間くらいは、この違いに慣れるのに苦労するかもしれません。かぶっている機能も少なくないので、使いながらどの方向にどの機能を配置するかの調整が必要です。
カテゴリ | ウィジェット | コントロールセンター | ショートカットカード |
本体設定 | バッテリー | ||
本体設定 | スリープモード | ||
本体設定 | 音量 | ||
本体設定 | 明るさ | ||
本体設定 | 設定 | ||
本体設定 | 懐中電灯 | ||
本体設定 | Bluetooth | ||
本体設定 | Wi-Fi | ||
本体設定 | スマートフォンを探す | ||
本体設定 | スクリーンロック | ||
本体設定 | DNDモード | ||
本体設定 | シアターモード | ||
本体設定 | 画面常時点灯 | ||
本体設定 | 水を排出 | ||
時計 | アラーム | アラーム | |
時計 | スケジュール | スケジュール | |
時計 | カレンダー | カレンダー | |
時計 | 世界時計 | 世界時計 | |
時計 | カウントダウン | ||
時計 | ストップウォッチ | ||
スマホ | ミュージック | ミュージック | |
スマホ | 天気 | 天気 | |
スマホ | To-Doリスト | To-Doリスト | |
スマホ | コンパス | ||
スマホ | 気圧高度計 | ||
スマホ | 音声メモ | ||
スマホ | コール | ||
スマホ | Alexa | ||
スマホ | 数日間の天気 | ||
スマホ | おすすめ | ||
健康 | 心拍数 | 心拍数 | |
健康 | PAI | PAI | |
健康 | 睡眠 | ||
健康 | ストレス | ストレス | |
健康 | 月経の履歴 | 月経の履歴 | |
健康 | 呼吸 | 呼吸 | |
健康 | 血中酸素 | 血中酸素 | |
健康 | VO2 Max | ||
運動 | 運動記録 | ||
運動 | ワークアウト状態 | ||
運動 | ワンタップで測定 | ワンタップで測定 | |
運動 | アクティビティ | アクティビティ | |
運動 | 前回のワークアウト | ||
運動 | 運動の合計 | ||
運動 | 運動状態 | ||
運動 | Zeppコーチ |
将来に期待『非接触決済は×』
スマートウォッチと言えば、駅の改札やコンビニの支払いでスマートウォッチをタッチして支払いをするシーンに憧れる人も多いかと思います。
GTR 4は、Suica・Google Pay・Apple Payなどの非接触決済には非対応です。
これは、技術力の問題でなく決済方法が日本特有のものだから、というのが理由です。SuicaやPasmoは日本でしか使われていないFelicaという技術が使われています。一方でAmazfit製品は世界中で販売されているため、日本独自規格のFelicaを採用することに経済合理性がないのです。
Amazfit製品は、機能を絞って価格を下げている点が特徴なので、『なんでもできるスマートウォッチが欲しい』という方には向いていないと思います。
今後日本でAmazfitの販売数が増えれば、SuicaやPasmoに対応した機種が販売されるかもしれません。今後の展開に期待です。
まとめ
Amazfitスマートウォッチを日々レビューしている著者が、実際に『GTR 4』を使って良かった点・イマイチだった点を”正直に”レビューしました。GTR 4は忙しいビジネスマンにピッタリなスマートウォッチです。
Goodポイント
- 大画面は正義『1.43インチディスプレイ』
- 起きたら天気や予定を教えてくれる『モーニングアップデート』
- 電話とLINEに対応『定型文返信』
- レジで便利『会員カード登録』
- ハンズフリーで簡単操作『Alexa搭載』
- よく使う機能は『ショートカット登録』
イマイチポイント
- 女性には向かない?『大きすぎディスプレイ』
- 注意必要『付属のバンド』は1つだけ
- 慣れるまで時間が掛かりそう『初期設定』
- 将来に期待『非接触決済は×』
本ブログでは、Amazfitスマートウォッチを解説しています↓
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