本記事はこんな方におすすめ
どのスマートウォッチが良いか悩んでいる方
Fitbit Premiumが気になる方
マインドフルネスに興味がある方
2年以上Fitbitユーザーの私(ええぞう)が、FitbitとFitbit Premiumの魅力をお伝えします。
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マインドフルネス音楽_仏教シリーズとは?
Fitbit Premium(プレミアム)の機能の1つであるマインドフルネスセッション(マインドフルネス瞑想中に聞くリラックスできる音楽)に、仏教音楽をモチーフにしたサウンド、仏教シリーズ(ええぞう命名)があります。お寺の鐘や仏壇のお鈴(おりん)のような鐘の音と、竹笛のような吹奏楽器の音が重なり合ったサウンドです。どこか懐かしくリラックスできる音楽です。
ええぞうの体験後レビュー
・再生時間は4分程度と短めで、初心者におすすめ。
・鐘の音と竹笛の音で構成された、落ち着くサウンド。
・心がザワザワしている時に心地よい音で落ち着くことができる。
仏教シリーズの曲名の由来を考察
全8種のマインドフルネス音楽には、それぞれ仏教用語や仏教が由来の言葉が使われています。
実は、その曲名が深いんです!曲名の意味を知ると、マインドフルネスへの理解が深まり、日常の悩み・わだかまりの解決の糸口になるかもしれませんので、解説します。
日々是好日(にちにちこれこうにち)
日日是好日とは、禅語の一つです。
表面上の意味は「毎日毎日が素晴らしい」という意味です。そこから
- 「毎日が良い日になるように努めるべきだ」
- 「そもそも日々について良し悪しを考え、一喜一憂することが誤り。常に今この瞬間が大切だ」
- 「あるがままを受け入れよ」
と色々な解釈が生まれているようです。たった漢字5文字で、ここまで解釈の幅が広がるとは面白いですね。
数多くの解釈の中で、私は「毎日が良い日になるように努めるべき」「今この瞬間が大切」がしっくり来る気がします。私の好きな言葉「人生日々勉強」に近いものがあります。「昨日までの積み重ねが今日に、今日の積み重ねが明日に繋がる」「一瞬一瞬を強く生きる」が私の人生観です。
- 仕事をする時は仕事に集中する!
- 休む時は全力で休む!
- 家族との食事中は仕事のことを思い出さない!
とメリハリをつけて今やるべきことに集中すれば、後悔する暇なんてありません。そしてそのメリハリの積み重ねが輝く明日へ繋がると信じています。みなさんは「日日是好日」をどのように解釈しますか?
菩提達磨(ぼだいだるま)
菩提達磨は、中国禅宗の開祖とされるインド人仏教僧だそうです。「だるま」とはサンスクリットで「法」を表す言葉だそうです。日本人にも馴染み深い「だるま」にこんな意味があるとは驚きですね。
菩提達磨にはこんなエピソードがあります。
菩提達磨は南インドの国王の三男として生まれました。彼が7歳のあるとき、国王の元に般若多羅(はんにゃたら)という僧侶が訪れこう言いました。
「国王から頂いた宝珠は素晴らしいものです。王子様、この宝珠以上の宝は果たしてありますか?」
長男、次男が「これ以上の宝は無い」と答える中、菩提達磨はこう答えます。
「正しい教えこそが、最高の宝です。この宝珠も素晴らしい輝きを放つが、知恵の光こそが最も素晴らしい光を放つ。」
般若多羅はこの答えに感動し、国王に菩提達磨を出家を勧めたそうです。だるまさん、こんなにも思慮深いお方だったとは・・・今日からだるまを見る目が変わります。
思惟(しい・しゆい)
思惟とは「物事を考えること・検討すること」を意味する言葉です。「思考」とほぼ同じ意味で使われますが、日本の哲学者である大森荘蔵(しょうぞう)は、「思惟とは思考を含みつつ感情なども包括した心の働き」と定義しています。
一方で「思考」を辞書で調べると「結論を導き出す過程において、道筋や方法を模索する精神の活動」と定義されています。「概念」「推理」「判断」という言葉で言い換えることもできるそうです。
思考が「理論」であったら、思惟は「理論+感情」ということでしょうか。人間はいつも「理論」だけで動くことはできませんよね。「理論」が間違っていても「感情」で動くこともあります。
- 「言ってることは分かるけど、アイツの言うことは信じられない」
- 「宿題やらなきゃいけないけど、めんどくさい」
- 「夜ふかしすると朝辛いのに、ベッドでスマホを見るのをやめられない」
こんな経験ありませんか?そんなときやるべき「理論」とあなたの「感情」を考える=「思惟」してみてはいかがでしょうか?自分の感情の状態と、やるべきことを整理できて、悪い習慣や悪い考え方を断ち切るキッカケになるかもしれません。
戒律
戒律とは仏教信者が守らなければいけないルールを表します。「戒」「律」はどちらも守らなければいけないルールを指しますが、少し意味が違うようです。
- 「戒」は、悟りを開くために自分なりに努力するルール
- 「律」は、集団生活で守るべきルール
私(ええぞう)のような一般人からすると、以下のような意味だと思います。
- 「戒」は、「毎日読書する」「健康のために運動する」など
- 「律」は、「交通ルール」「会社の規定」など
あなたにとっての戒律はなんですか?これを気に一度あなたの中のルールを見直しても良いかもしれません。すると
- 「あれ?これって別に守る必要ないルールだな。なんで、こだわっていたんだろ?」
- 「あれ?このルール最近守れてないな。気を引き締めよう」
と新たな発見があるかもしれません。ちなみに私(ええぞう)は最近美味しいウイスキーを発見してしまって「禁酒する」という「戒」を破りがちです(^_^;)
ちなみに仏教での戒律は「五戒」「八戒」「十戒」が有名です。それぞれ守るべきハードルの高さは違いますが、全部で合計23個もルールがあるのは大変ですね。これ以外にも出家して僧侶の仲間に加わるために守らなければいけない具足戒(ぐそくかい)というルールも別にあって、なんと!これは男性は250個、女性は348個もの戒律だそうです。仏の道は険しいですね。お坊さんには頭が上がりません。
無念
「無念」という言葉を聞くと、多くの人は「残念無念」のような「志半ばで、目標を達成できなくて悔しい」みたいなネガティブな意味で理解していると思います。
しかし広辞苑で調べると↑の意味は2つ目の意味で、一番初めに出てくる意味は「妄念がないこと。無心であること」でした。さらに仏教的な解釈では、無念は無心と意味が近いそうです。さらに仏教的解釈を深掘っていくと、以下のように解釈されています。
- 「無念とは、なにも思わないことではない」
- 「心を沈めて1つの対象に集中すること」
- 「心を散らさず乱さぬ状態・あるいはそのための修練」
- 「過去を顧みず、未来も思わず、今目の前に集中する」
この解釈はマインドフルネスそのものですね。マインドフルネスとはおおざっぱに説明すると「目を閉じて、自分自身の呼吸や体の状態に集中する。雑念が浮かんだら、雑念を頭の外に追いやって、また自分の呼吸や体の状態に集中する。」活動です。
マインドフルネスによるストレス軽減や抗うつ効果は医学的に証明されています。
私はマインドフルネスをはじめて約半年になりますが、集中力、日々のやる気・モチベーションが上がっていることを実感しています。睡眠の質も上がり、朝の目覚めが良くなりました。
Fitbitマインドフルネスについて、コチラの記事↓で詳しく説明していますので、よければ合わせてお読みください。
無住
「無住」とGoogleで検索すると「鎌倉時代の僧侶の名前」がヒットします。鎌倉時代は、貴族中心から武士中心の政治に変わった政治の転換期であり、数々の災害や疫病が流行した苦しい時代でした。そのため「仏教の教えを、全ての身分階層に浸透させる大きな機会だった」と言われています。多くの人が救いを求めた時代だったんですね。
無住はそんな時代の僧侶で、彼自身は愚僧(戒律を守れず、座禅を断念した僧侶)でしたが、それでも宗教的な行為に積極的に意味を見出そうとした人物です。無住は座禅を断念した人物ですが、座禅を否定することも座禅にこだわることもせず「座禅とはあくまでも修行の一形態に過ぎない」と考えた人物です。
この考え方は、座禅ができない一般の人や、困窮している人達にも救済の可能性を提示したことで、多くの人に仏教の教えを広めることに貢献しました。
無住と同時期に活躍した僧侶に日蓮がいます。日蓮は信念が強く、仏教の経典に記されていることに従って行動する人物でした。信念が強いことは素晴らしいことですが、強すぎる信念は時には固執、執着になってしまうかもしれません。その一方で無住は、経典をそのまま日常に当てはめない(座禅の例のように)という点で、柔軟性のある人だと言えます。
自分の常識に凝り固まり過ぎず、無住のように柔軟でありたいですね。
無相
仏教用語に有相無相(うぞうむぞう)という言葉があります。これが転じて「有象無象」という一般的な言葉になったと言われています。「有相」とは「形あるもの」という意味で、「無相」は対義語で「形をもたない」という意味です。
古代インドでは、「物質には実体が有るか無いか?」という「有相・無相」の論争が展開されました。これに対して、お釈迦さまの答えは「有に固執するのも、無に固執するのも、ともに偏見だ」として、真ん中を説かれました。いわゆる中道です。
さて、我々が暮らす現代社会は、極めて物質的だと言われています。身の回りには様々な物質やサービスが溢れています。形は見えませんが存在するサービスや情報が常に飛び交っています。そんな慌ただしい現代社会の人達が忘れてしまった大切な考え方が「無相」ではないでしょうか?
普段は目に見えないものが、実はあなたにとって非常に大切なものなのかもしれません。忘れがちになっている
「家族や友人のありがたみ」
「親からの愛情」
「仕事をして喜んでくれるお客さんの顔」
目をつむってマインドフルネスをして、今一度思い出してみましょう。
招来
「招来」を辞書で引くと「誰かを招き入れること。招待」という意味が出てきます。
「招来」「仏教」とGoogle検索すると「聖徳太子が積極的に仏教を招来した話」がヒットします。
これによると、聖徳太子が積極的に仏教を招来したことで、国内に仏教が広まったそうです。当時の仏教は日本人にとって「宗教」だけでなく「政治理念」「学問」としての意味も合わせて輸入されたようです。
宗教という言葉と同じ様に宗派という言葉を聞いたことがあると思います。仏教という1つの宗教に対して、なぜ数多くの宗派があるのか?
それは仏陀(ブッダ)に対する解釈や修行のやり方を示した仏教教典が三千冊もあり、その教典の中からどれをよりどころにするかによって、違いが生まれ、これが宗派というものを作り上げて来たと言われています。
日本仏教は大陸から輸入されたいくつかの流派に日本の風土的なものを加えて発展して来ました。現在ではほぼ13の宗派に分かれています。日本の仏教は神道と融合した神仏習合が有名ですが、その背景にはこういった理由もあったんですね!
Fitbit Premium(プレミアム)とは?
Fitbitの定額(600円/月〜)サービスです。マインドフルネス瞑想の他に
- ウェルネスレポート(過去1年分に渡るあなたの体調の記録)
- エクササイズプログラム(スポーツジムに劣らないエクササイズビデオ)
- 睡眠スコア(あなたの睡眠を点数化してアドバイスしてくれる)
- ガイド付きプログラム(健康の悩みを一緒に解決してくれる)
- チャレンジ&アドベンチャー (Fitbit仲間と一緒にゴールを目指す)
といった、豊富な機能があります。詳しい説明はこちら↓の記事にまとめています。こちらも合わせてチェックしてみてください。
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