Huawei Band 8とBand 7を比較する際に注目すべきポイントを、ハード性能、エクササイズ機能、スマートウォッチ機能、健康機能の4つに分けて詳しく検証していきます。ユーザーにとって一番適したウェアラブルデバイスを選ぶ際には、これらの要素が重要な判断基準となります。
ハード性能には耐久性やディスプレイのクオリティ、装着感などが含まれ、それぞれの性能差が使用体験にどのような影響を与えるのかを探ります。次に、エクササイズ機能に焦点を当て、各モデルのトレーニングモードや計測精度を比較します。スマートウォッチ機能や健康管理機能も、日常生活における利便性や健康状態の把握に大きく関わる要素です。この比較を通じて、Huawei Band 8とBand 7の特長や性能を明らかにし、それぞれのユーザーに最適な選択肢を見つける手助けとなるでしょう。製品選びに迷った際には、本記事を参考にして理想のウェアラブルデバイスを見つけてみてください。
ハード性能を比較
Huawei Band 7 vs Band 8
- 価格はBand 8のほうが、5千円程度高く8,500円
- Band 8のみコンパスセンサー搭載。ランニングやサイクリングする人向け
- その他のハード性能は同等
価格は新機種の方が少し高い
まずは皆さんが一番気になる値段から、Huawei Band 7はおよそ8,000円、Huawei Band 8はおよそ8,500円と、Huawei Band 8のほうが少しだけ高い値段設定になっています。とはいえ、両方とも1万円でお釣りが来るほどの安さです。「スマートウォッチは安いので十分」「まずは試しに買ってみたい」という方には、手に取りやすい設定です。
もちろん、Huawei Band 8のほうが最新機種なのでHuawei Band 7よりも機能や性能が充実しています。機能や性能の違いは本記事で詳しく解説していきます。
サイズと重さについて、Huawei Band 7は44.3 x 26 x 10mmで16g、Huawei Band 8は43.45 × 24.54 × 8.99 mmで14gです。僅かにHuawei Band 8のほうが小さくなっていますが、ほとんど誤差のレベルです。
ディスプレイサイズは、Huawei Band 7も8の1.47 インチと同じです。ディスプレイの解像度は両方とも AMOLED194 x 368ピクセルと同じです。AMOLEDとは有機ELの一種で、消費電力が少ないですがきれいな映像を映すことができるディスプレイです。スマートウォッチの中では最近の機種で搭載されています。そのため、他のメーカーから乗り換えを考えている人にとって、画面の解像度は心配いりません。
Huawei Band は各種センサーを搭載しています。Huawei Band 7では、加速度センサー、ジャイロセンサー、心拍数センサーを採用しており、Huawei Band 8ではこれに加えてコンパスセンサーを搭載しています。そのため、普段からランニングやサイクリングをする人で、そのモニタリングをしたい人はHuawei Band 8がおすすめです。
バッテリーと防水性能は互角
バッテリーについては、Huawei Band 7も8も十分な性能と言えます。どちらも通常使用で14日の連続使用が可能です。また急いでいるときには急速充電されます。急速充電では、5分の充電で約2日分のバッテリーが充電可能です。
防水性能はHuawei Band 7も8も同じで、5ATMです。5ATMとは、水深50mに相当する圧力に対応し、具体的には、水しぶき、雨、雪、シャワー、スイミング、水中への飛び込み、シュノーケリングに耐えられるレベルです。
項目 | Huawei Band 7 | Huawaei Band 8 |
参考価格 | ¥8,000 | ¥8,500 |
サイズ | 44.3 x 26 x 10mm | 43.45 × 24.54 × 8.99 mm |
重量 | 16g | 14g |
ディスプレイ | 1.47 インチ AMOLED 194 x 368ピクセル | 1.47インチAMOLED 194 × 368ピクセル |
対応OS | Android 6.0以上 iOS 9.0以上 | Android 6.0以上 iOS 9.0以上 |
加速度センサー | ◯ | ◯ |
ジャイロセンサー | ◯ | ◯ |
コンパスセンサー | × | ◯ |
心拍センサー | ◯ | ◯ |
Bluetooth接続 | ◯ | ◯ |
急速充電 | ◯ | ◯ |
連続使用日数 | 14日 | 14日 |
防水 | 5ATM | 5ATM |
エクササイズ機能を比較
Huawei Band 7 vs Band 8
- エクササイズ機能は同等
- トレーニング分析機能がとにかく充実している
スマートウォッチを購入する目的の1つとして「健康のため」を挙げる人は多いでしょう。健康に欠かせないエクササイズに関する機能を解説します。
対応するエクササイズの種類は、Huawei Band 7も8も100種類近くあります。ランニング・サイクリングなどのメジャースポーツだけでなく、ありとあらゆるスポーツに対応しているのでマイナースポーツを普段している人も安心です。
Huawei Band 7も8もトレーニングを分析する機能がとても充実しています。本記事では数あるトレーニング分析機能の内のいくつかを紹介します。
トレーニング分析機能①:ランニング能力指数
ランニング能力指数は、あなたが最高のパフォーマンスを発揮した時の持久力とランニング能力を算出し、フルマラソンやハーフマラソン等でのパフォーマンスを予測するものです。スマートウォッチをランニングのワークアウトモードを起動した状態で装着し、走ることで計測してくれます。ランニング能力指数は、最大強度で走らなくても、検出されたペースや心拍数などのデータに基づいて算出されます。ランニングが終わると、ランニング能力指数を確認することができ、現在のランニング能力を知ることができます。
トレーニング分析機能②:回復時間 / 回復レベル
回復時間とは、トレーニングストレスによる疲労から完全に回復するために必要な時間のことです。回復レベルは、1回のトレーニング後の身体回復の度合いを反映します。高負荷のトレーニングでは、より長い回復時間が必要となります。回復時間の長さは、運動前に残っている回復時間に、直近のトレーニングによるトレーニングストレスを加えて計算されます。
トレーニング分析機能③:パーソナルAIランニング
AIランニングコーチでは、個人の生理的指標、走力レベル、トレーニング条件などから、各個人に合わせたトレーニングを提案し、大会目標やトレーニングサイクルに合わせて、難易度の異なるワークアウトを提案します。
トレーニング分析機能④:トレーニングプランを状況に合わせて調整
トレーニングプランへの取り組みには、個人の能力差、トレーニング状況、休養・疲労状況、日常生活のストレス要因、心理的影響など、さまざまな要因が影響します。トレーニングプランには一定の調整幅があり、状況によってダイナミックにトレーニングを自動的に調整してくれるため、ランナーが自分に合った方法でトレーニングプランをこなすことができるようになります。
項目 | Huawei Band 7 | Huawaei Band 8 |
参考価格 | ¥8,000 | ¥8,500 |
エクササイズ | 96種類 | 100種類 |
トレーニング分析 | ◯ | ◯ |
スマートウォッチ機能を比較
Huawei Band 7 vs Band 8
- スマートウォッチ機能は同等
- 着信・メッセージ・アプリの通知など必要最低限の機能は揃っている
スマートウォッチを購入することで得られるメリットの1つに「スマートフォンの機能を補助してくれる」があります。そんなスマートウォッチ機能について解説します。
Huawei Band 7も8も、電話着信・メッセージ受信・アプリ通知をディスプレイに表示することができます。この機能があれば、スマホに通知があったときにわざわざスマホの画面を見なくても手首で確認できます。忙しいときや通知が多くて困っている人にはおすすめの機能です。
Band 8は通知機能だけじゃない
Huawei Band 7と8は、これに加えて「クイック返信」機能も備わっています。これは、LINEやSMSなどのメッセージの内容に合わせて返事を提案してくれ、それを選択するとそのとおり返信してくれる機能です。「了解です」「わかりました」くらいの簡単なメッセージなら、わざわざスマホを開くまでもなく返事することができます。この機能は他社のスマートウォッチでは、1万円以下の低価格帯商品では備わっていないことも多いです。Huaweiのスマートウォッチを買う大きな理由に挙げられるでしょう。
項目 | Huawei Band 7 | Huawaei Band 8 |
参考価格 | ¥8,000 | ¥8,500 |
着信通知 | ◯ | ◯ |
クイック返信 | ◯ | ◯ |
アプリの通知 | ◯ | ◯ |
メッセージ通知 | ◯ | ◯ |
健康モニタリング機能を比較
Huawei Band 7 vs Band 8
- Huawei Band 7も8も健康機能は充実している
- 女性の健康管理機能はHuawei Band 8だけ
- 心拍数、睡眠モニタリングはHuawei Band 8はさらに進化している
心拍数・睡眠モニタリングはBand 8でアップデート
心拍数モニタリング機能では、心拍数を24時間モニタリングします。心拍数が一定のレベルを超えた時はアラートが表示されます。さらにHuawei Band 8ではこれに加えて、過去7日間の安静時心拍数データを直感的なグラフで表示し、ワークアウト中も心拍数ゾーンを表示し予め設定した上限値を超えた場合はアラートを送ります。
睡眠モニタリング機能では、深い眠り、浅い眠り、レム睡眠、昼寝の4つの異なる睡眠状態を検出し、あなたの睡眠を詳細にスコア化。睡眠時間だけでなく、呼吸の質など6項目で睡眠を測定し、200種類以上の睡眠に良い情報を提供します。さらにHuawei Band 8ではこれに加えて、前モデルに比べてより正確な睡眠モニタリングと、パーソナライズされた睡眠管理で、一晩中ぐっすり眠れるようになります。
血中酸素・ストレスモニタリングは同等
血中酸素測定機能では、血中酸素濃度を常にモニタリングします。血中酸素レベルが設定値よりも低くなった場合、本体が振動し、アラートを出します。
ストレスモニタリング機能では、1日のストレスレベルをモニタリング。ストレスが高まったときには本体に内蔵された呼吸エクササイズを使って、リラックスして集中できる状態に促します。また、Healthy living機能を搭載し健康に関するタスクリストや通知を管理することができます。
女性健康トラッキングは、Huawei Band 8だけの機能です。あなたの生理の時期を科学的に記録し、生理周期を管理してくれます。自分の身体のサイクルをデータで把握することができ、生理が近づくと早めにお知らせしてくれるので安心です。
項目 | Huawei Band 7 | Huawaei Band 8 |
参考価格 | ¥8,000 | ¥8,500 |
心拍数モニタリング | ◯ | ◎ |
睡眠モニタリング | ◯ | ◎ |
SpO2(血中酸素測定) | ◯ | ◯ |
VO2(最大酸素摂取量) | ◯ | ◯ |
ストレスモニタリング | ◯ | ◯ |
女性健康トラッキング | × | ◯ |
まとめ:コスパが良いのはどっち?
一万円以下で買えて十分な性能があるHuawei Band 8とBand 7を、スマートウォッチガチ勢の著者が徹底比較・検討しました。
項目 | Huawei Band 7 | Huawaei Band 8 |
参考価格 | ¥8,000 | ¥8,500 |
サイズ | 44.3 x 26 x 10mm | 43.45 x 24.54 x 8.99 mm |
重量 | 16g | 14g |
ディスプレイ | 1.47 インチ AMOLED 194 x 368ピクセル | 1.47インチAMOLED 194 × 368ピクセル |
対応OS | Android 6.0以上 iOS 9.0以上 | Android 6.0以上 iOS 9.0以上 |
加速度センサー | ◯ | ◯ |
ジャイロセンサー | ◯ | ◯ |
コンパスセンサー | × | ◯ |
心拍センサー | ◯ | ◯ |
Bluetooth接続 | ◯ | ◯ |
急速充電 | ◯ | ◯ |
連続使用日数 | 14日 | 14日 |
防水 | 5ATM | 5ATM |
エクササイズ | 96種類 | 100種類 |
トレーニング分析 | ◯ | ◯ |
着信通知 | ◯ | ◯ |
クイック返信 | ◯ | ◯ |
アプリの通知 | ◯ | ◯ |
メッセージ通知 | ◯ | ◯ |
心拍数モニタリング | ◯ | ◎ |
睡眠モニタリング | ◯ | ◎ |
SpO2(血中酸素測定) | ◯ | ◯ |
VO2(最大酸素摂取量) | ◯ | ◯ |
ストレスモニタリング | ◯ | ◯ |
女性健康トラッキング | × | ◯ |
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