Amazfit GTS 4 Miniの実機レビュー:魅力と課題を徹底解説

Amazfit GTS 4 Mini 正直に実機レビューした。 生活を便利にするソフト/デバイス
Amazfit GTS 4 Mini 正直に実機レビューした。

「Amazfit GTS 4 Mini」を実機レビューしました。軽量で大画面のディスプレイ、最長1週間近いバッテリー駆動時間など優れた特長があります。しかし、装着しにくい標準バンドや充電ケーブルの向き、ウィジェットとショートカットの違いなども挙げられます。今後、SuicaやNFC決済に非対応である点も改善の余地があります。この記事では、良い点と改善すべき点を包括的に紹介しました。最新のウェアラブルデバイスに興味がある方は、ぜひご覧ください。

↓著者が実際に使ったGTS 4 Mini

実際に使ってみたGTS 4 Mini

さっそくですが結論です。著者が実際にGTS 4 Miniを使って良かったと思った点、イマイチだと感じた点は、以下のとおりです。

Goodポイント

  • 1週間近い『ロングバッテリー』
  • 着けてることを忘れる『軽量ボディ』
  • いつでもどこでも見やすい『大画面ディスプレイ』
  • 忙しいときに便利『SMS返信』
  • なにかと便利『Amazon Alexa対応』
  • 不安払拭『健康アラート』

イマイチポイント

  • 装着しづらい『標準バンド』
  • 向きに注意が必要『充電ケーブル』
  • 慣れるまで時間かかる『ウィジェットとショートカットの差』
  • 今後に期待『SuicaやNFC決済に非対応』
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アマズフィット(Amazfit)

Goodポイント

ここでは、著者が実際にGTS 4 Miniを使ってみて『良かった』と感じたポイントを紹介します。なお、以下は著者の感想であり、主観が大いに入っていることをご了承ください。

Goodポイント

  • 1週間近い『ロングバッテリー』
  • 着けてることを忘れる『軽量ボディ』
  • いつでもどこでも見やすい『大画面ディスプレイ』
  • 忙しいときに便利『SMS返信』
  • なにかと便利『Amazon Alexa対応』
  • 不安払拭『健康アラート』

1週間近い『ロングバッテリー』を詳細比較

Amazfit公式サイトでは『最大15日間のバッテリー持続』『超スリムなボディに270mAhの大容量ロングバッテリーを搭載。旅行や出張の際もバッテリーを気にすることなく過ごせます。』と説明されています。

15日もバッテリーが続くのは、他社のスマートウォッチと比較しても驚異的です。参考までにAmazfitの他機種や、Apple Watchシリーズとの公式サイトが謳うバッテリーライフを比較してみます。GTS 4 Miniは他機種と比べ圧倒的にバッテリーライフが長いです。

バッテリーライフ比較
Amazfit
GTS 4 Mini
Amazfit
GTS 4
Apple Watch
Ultra
Apple Watch
Series 8
Apple Watch
SE
最大15日最大8日最大36時間最大18時間最大18時間
各機種公式サイトから引用

本当に15日もバッテリーが持つのでしょうか?実際に使って調べてみました。

実際に使う前に公式サイトを見ると、15日のバッテリーライフは『標準的な使用』の時と注意書きがありました。『標準的な使用』を調べると以下のようです。

15日のバッテリーライフの条件『標準的な使用』とは

  • 心拍数モニタリング:有効(10分ごとのデータ測定)
  • 睡眠モニタリング:有効
  • メッセージ受信による画面点灯回数:150件/日
  • 着信通知:3回/日
  • 手首を持ち上げての画面点灯回数:100回/日
  • 明るい画面での操作:5分/日
  • 血中酸素レベル測定:5回/日
  • GPS:3回/週(GPS連続動作30分/回)

著者は上記の設定だと少し物足りなかったので、設定を変更して使用しました。

著者が実際に使った使用条件は以下の通りです。上記設定からの変更点は赤字にて記します。(変更点は一部大まかなところもあります。ご承知おきください。)

健康モニタリングを手厚くしたいのと、日中はサラリーマン業務をしていたのでこのように変更しています。以下の条件で7日間のバッテリー寿命でした。

著者が実際に使って7日間バッテリーが持った条件

  • 心拍数モニタリング:有効(1分ごとのデータ測定)
  • 睡眠モニタリング:有効。睡眠時呼吸の質のモニタリングも追加
  • メッセージ受信による画面点灯回数:150件/日
  • 着信通知:5回/日
  • 手首を持ち上げての画面点灯回数:100回/日
  • 明るい画面での操作:20分/日
  • 血中酸素レベル測定:7回/日
  • GPS:7回/週(GPS連続動作30分/回)

健康モニタリングを充実させて、日中サラリーマン業務で使用頻度が高い著者でも7日間バッテリーが持つので、充電は週末だけで良いのはGoodポイントです。平日は何かと忙しくて充電するのを忘れがちなので、バッテリー寿命が長いのは非常に助かります。

まとめ

  • 公式サイトの『標準的な使用』で15日間のロングバッテリー
  • 健康モニタリングを充実させて、日中サラリーマン業務で使用頻度が高い著者でも7日間バッテリーが持った。

着けてることを忘れる『軽量ボディ』

Amazfit公式サイトでは『超薄型9.1mmのボディとわずか19gの本体重量で、手首にストレスを感じさせません。』と説明されています。

仕事でパソコンを使うときや、スポーツをするときに腕時計が大きく重たいと気になることが多いので、軽量なのはとても魅力的ですね。参考までにAmazfitの他機種や、Apple Watchシリーズとの公式サイトが謳う重量を比較してみます。他の機種と比べてもかなり軽量であることがわかります。

重量比較

本当に軽くて気にならないのでしょうか?実際に使って調べてみました。

まずは、ウォッチの大きさについてレビューします。GTS 4 Miniの装着した様子は写真の通りです。身長170cm、体重65kgの成人男性の著者の腕でディスプレイは手首の太さの80%くらいの大きさです。女性などの手首の細い人の腕だと、手首の幅と同じくらいではないでしょうか?著者は、1週間使ってみましたが『大きすぎる』という印象はありませんでした。

次に重量について、1週間いろいろなシーンで使ってみました。下のようにいろいろなシーンで使っていましたが、ウォッチの重さで気になることは全くありませんでした。特に、ゴルフや筋トレなどのスポーツや、パソコン作業など集中するシーンでは、スマートウォッチをつけていることを忘れることもあるくらいでした。

  • 電車での通勤
  • 車での運転
  • ゴルフのラウンド
  • 筋トレ
  • パソコン作業

まとめ

  • 他のスマートウォッチと比較しても、かなり軽い。
  • 仕事やスポーツシーンで使ったが、邪魔になることはなかった。

いつでもどこでも見やすい!サイズと装着感

GTS 4 Miniのディスプレイサイズは1.65インチ=4.191cmです。数値で言われてもピンとこないと思いますので、著者の手元にあったFitbit VersaとXiaomi Smart Band 5と比較してみましょう。

比較した写真はこちら↓です。写真ではFitbit Versaの方が幅が大きいように見えますが、GTS 4 Miniは縁が細いのでディスプレイとして見える部分は、むしろGTS 4 Miniの方が大きいです。

『GTS 4 Mini』と名前にMiniがついていますが、ディスプレイサイズは十分な大きさだと言えます。

ディスプレイサイズの比較

次に、ディスプレイの解像度や見やすさについてレビューします。GTS 4 Miniは、HD AMOLEDディスプレイを採用しており、メールの通知もこちらの写真のようにはっきりと見えますので、忙しいときに手元でメールの概要を簡単に把握できます。

また、画面の輝度も十分です。直射日光が当たる屋外で画面がONになると、一度くらい画面でONになりますが、0.5秒後くらいに一段明るくなり、夏の屋外環境でも文字をはっきりと読むことができます。

通知画面

まとめ

  • ディスプレイサイズは大きくて、文字が読みやすい。
  • 屋外でも、文字がはっきりと読める。

忙しいときに便利『通知とSMS返信』

著者が気に入った機能の1つが『SMS定型文メッセージ返信』です。これは忙しいビジネスマンにピッタリの機能です。

電話が掛かってきたけど、その電話に出れないというシチュエーションは日常茶飯事です。そんなとき、GTS 4 Miniから定型文メッセージを返信することができます。特に相手がお客さんや目上の人の場合、通話を拒否するのは気が引けるビジネスマンは多いと思います。そんな時に『今忙しいので後で電話します。』というメッセージを素早く送れれば、相手も気分を害することは少なくなるでしょう。

それだけでなく、返信する内容を自由にアレンジすることができます。『折り返し電話します』や『後でもう一度かけなおしてください』など、相手やシチュエーションに合わせて様々な返信ができるのがとても便利です。

SMSの返信のテンプレート

なお、本機能では注意点が2つあります。

GTS 4 Mini SMS定型文メッセージ返信機能の注意点

  • 返信できるのは着信(電話)のみであること。LINEへの返信はGTS 4などの上位モデルからになります。
  • 返信機能はAndroidのみで可能。iOSでは設定できません。

上の注意点をしっかりと確認し、購入判断の材料にしてください。著者個人的にはLINEの通知も多いので、LINEにも対応している上位モデルのほうが、もっと便利だなぁと感じました。

GTS 4 Miniと使用シーンが近く、LINEへの返信にも対応しているモデルは、GTS 4 と GTR 4 になります。GTS 4は本記事で紹介しているGTS 4 Miniと同じく四角いフェイスをしています。一方でGTR 4は円盤状のフェイスをしています。

GTR 4 と GTS 4

まとめ

  • 着信に出れないときにSMSで簡単に返事できる。
  • LINEでも簡易返事したい人はGTS 4 と GTR 4 がおすすめ。

なにかと便利『Amazon Alexa』搭載

GTS 4 MiniはAmazon Alexaに対応しています。これを使えば、スマートウォッチに声をかけるだけでいろいろな作業をハンズフリーでできます。

Amazon Alexaを呼び出すには、初期設定ではディスプレイ右のボタンを長押しすることで簡単にできます。

写真は、著者の使用例です。移動時間の管理や寝る前のアラーム設定で使っています。通常ならスマートウォッチでアラーム設定をする場合は、ウォッチディスプレイを操作して設定するか、スマホのアプリから設定するかの2択になります。しかし、GTS 4 Miniならハンズフリーで設定できるので非常に便利です。

Alexaの使用例

通常、スマートウォッチでAmazon AlexaやSiriのような音声アシスタント機能があるものは、高価格帯の機種になります。が、GTS 4 Miniは¥16,800(公式サイト)と他メーカーに比べてお買い得です。本記事で比較する5機種の対応している音声アシスタントと販売価格(公式サイト)を表にまとめると下の通りです。購入判断の材料にしてください。

Amazfit
GTS 4 Mini
Amazfit
GTS 4
Apple Watch
Ultra
Apple Watch
Series 8
Apple Watch
SE
AlexaAlexaSiriSiriSiri
¥16,800¥33,000¥124,800\59,800~\37,800~
各機種の音声アシスタントと価格。公式サイトから引用

まとめ

  • ハンズフリーで操作ができて便利。
  • GTS 4 Miniは音声アシスタント付きスマートウォッチの中でも安価。

不安払拭『健康アラート』機能を解説

スマートウォッチを買う理由の一つに『健康管理したい』という人は多いと思います。

著者が実際に使ってみて驚いたのが『健康管理機能が充実している。特に健康アラートが豊富。』という点です。健康アラートとは、心拍数やストレスなど、GTS 4 Miniが計測している健康に関する指標が一定のラインを超えたときに通知してくれる機能です。

自称健康オタクの著者からすると、体に異常があったときに通知してくれるのは便利ですし、それ以上に『異常があったら教えてくれる安心感』がとてつもなく大きいメリットです。健康はお金じゃ買えない、なんて言葉もあるくらいですし。

GTS 4 Miniの健康管理項目とアラートの種類をまとめます。購入判断の材料にしてください。

項目アラート(高)アラート(低)その他
心拍数100回/分
110回/分
120回/分
130回/分
140回/分
150回/分
40回/分
45回/分
50回/分
身体活動時にモニタリング頻度を増やせる
睡眠睡眠時呼吸の質のモニタリングも追加できる
ストレスストレス状態が10分を超えると通知
血中酸素飽和度80%
85%
90%
GTS 4 Miniの健康管理項目とアラート

健康アラートを設定する上で1つ注意すべきことは、バッテリーとの関係です。健康管理頻度を上げ健康アラートを設定すると、バッテリーの消費は早くなります。バッテリー消費が気になる方は、アラートする項目を絞るなどのカスタマイズが必要です。

まとめ

  • 体に異常があったときに通知してくれるのはとても安心。
  • バッテリー消費と健康アラートはトレードオフなので注意。
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アマズフィット(Amazfit)

イマイチポイント

ここでは、著者が実際にGTS 4 Miniを使ってみて『こうだったらもっと良いのになぁ』と感じたポイントを紹介します。なお、以下は著者の感想であり、主観が大いに入っていることをご了承ください。

イマイチポイント

  • 装着しづらい『標準バンド』
  • 向きに注意が必要『充電ケーブル』
  • 慣れるまで時間かかる『ウィジェットとショートカットの差』
  • 今後に期待『SuicaやNFC決済に非対応』

装着しづらい『標準バンド』

GTS 4 Miniを購入すると、シリコン製の標準バンドがついてきます。

バンドを装着したときの写真がこちらです。写真のようにバンドの端をバックルを通して内側(手首側)に入れ込むようにして固定します。このバンドの端を入れ込むときに、手首内側の皮膚を擦る感じが若干の気持ち悪さを感じました。

またバンドは、かなり柔らかいシリコン素材を使っているようで伸縮性があります。伸縮性のおかげでバックルピンを穴に通すとき、普通の時計バンド同じ力加減でやってしまうと、少しシリコンが伸びた状態になってしまい、その後バンドが収縮して手首の締め付けがきつくなってしまいます

著者はこの2点に慣れるのに結構時間が掛かりました。(だいたい1週間くらい?)

また、本記事執筆時は夏場だったこともありシリコンバンドだと汗が蒸れてしまう点も気になりました。バンドは、対応するものをAmazonや楽天で購入しようと思います。

まとめ

  • 標準バンドの装着感は肌に合わない人もいるかも。

向きに注意が必要『充電ケーブル』

GTS 4 Miniのディスプレイ裏側は写真左のようになっています。この写真左のポッチ2か所が充電用のマグネット端子になります。

実はこのマグネット端子は上下の区別があります。必ず写真右の方向でないと充電ケーブルがつかないようになっています。そのため、充電ケーブルの根本(コンセント側)が逆方向(写真でいう右側)にあると、充電ケーブルを折り返さないといけなくなるので、ケーブルが取り回しづらいです。

まとめ

  • 快適に充電するには、ケーブルの配線とGTS 4 Miniの方向の調整が必要。

慣れるまで時間かかる『ウィジェットとショートカットの差』

GTS 4 Miniのディスプレイをホーム画面から右にスライドするとウィジェット画面になります。さらに右にスライドすると次のウィジェット画面に移動できます。ホーム画面から左にスライドするとショートカット画面に移動します。ショートカット画面は縦長になっており下に移動するとさまざまなショートカットボタンを選択することができます。

このウィジェットとショートカットですが、スマホのアプリを使うことで自由にカスタマイズできます。

ここで注意すべきポイントがあります。それは『ウィジェットとショートカットで、選べる機能に差がある』ということです。ウィジェットでしか設定できない機能、ショートカットでしか設定できない機能がそれぞれありますが、なかなかわかりづらいです。

参考まで、著者が自力で調べたウィジェットとショートカットの差(記事執筆時)をまとめます。著者としては、ショートカットはショートカットでしか選択できない機能を選び、ウィジェットは普段から利用頻度が高い機能を選んで設定することをおすすめします。

分類ウィジェットショートカット
時計アラームアラーム
時計スケジュールスケジュール
時計世界時計世界時計
時計カウントダウン
時計ストップウォッチ
天気天気天気
天気数日の天気
スマホTo-DoリストTo-Doリスト
スマホミュージックミュージック
スマホカレンダー
スマホコンパス
健康睡眠睡眠
健康心拍数心拍数
健康血中酸素血中酸素
VO2Max
健康ストレスストレス
健康月経の履歴月経の履歴
健康ワンタップで測定ワンタップで測定
健康呼吸呼吸
健康血中酸素
運動PAIPAI
運動アクティビティアクティビティ
運動ワークアウト状態ワークアウト状態
運動運動記録
運動前回のワークアウト
運動運動の合計
ウィジェットとショートカットの差(記事執筆時)

まとめ

  • ウィジェットとショートカットで設定できる機能に差があるので注意。

今後に期待『SuicaやNFC決済に非対応』

スマートウォッチと言えば、駅の改札やコンビニの支払いでスマートウォッチをタッチして支払いをするシーンに憧れる人も多いかと思います。

GTS 4 Miniは、SuicaなどのNFC決済には非対応です。

これは、技術力の問題でなく決済方法が日本特有のものだから、というのが理由です。SuicaやPasmoは日本でしか使われていないFelicaという技術が使われています。一方でAmazfit製品は世界中で販売されているため、日本独自規格のFelicaを採用することに経済合理性がないのです。

Amazfit製品、特にGTS 4 Miniは、機能を絞って価格を下げている点が特徴なので、『なんでもできるスマートウォッチが欲しい』という方には向いていないと思います。

今後日本でAmazfitの販売数が増えれば、SuicaやPasmoに対応した機種が販売されるかもしれません。今後の展開に期待です。

まとめ

  • Suicaなどの非接触決済には非対応。

まとめ

Amazfitスマートウォッチを日々レビューしている著者が、実際に『GTS 4 Mini』を使って良かった点・イマイチだった点を正直にレビューしました。

Goodポイント

  • 1週間近い『ロングバッテリー』
  • 着けてることを忘れる『軽量ボディ』
  • いつでもどこでも見やすい『大画面ディスプレイ』
  • 忙しいときに便利『SMS返信』
  • なにかと便利『Amazon Alexa対応』
  • 不安払拭『健康アラート』

イマイチポイント

  • 装着しづらい『標準バンド』
  • 向きに注意が必要『充電ケーブル』
  • 慣れるまで時間かかる『ウィジェットとショートカットの差』
  • 今後に期待『SuicaやFelica非対応』
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アマズフィット(Amazfit)

なお、GTS 4 Miniの機能をもっと詳しく知りたいという方はこちら↓の記事をご覧ください。
Amazfit GTS4とGTS4 Miniの違いは?比較レビュー (eezoublog.com)

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