待望の新製品TicWatch Pro 5 Enduroの魅力に迫ります。耐久性、バッテリー、カスタマーレビューや評判に至るまで、徹底的に解説していきます。他モデルとの性能比較も行い、TicWatch Pro 5 Enduroの進化の程を明らかにします。さらに、実際に1週間使用したリアルなレビューから、ディスプレイの特徴やバッテリーセービングの必要性、便利な音楽再生機能、そして健康管理機能までを余すところなくお伝えします。最後に、どのようなユーザーに向いているのか、何が特に良いのか、そして発生するかもしれない問題点とその対処法まで詳細に解説します。TicWatch Pro 5 Enduroを検討中の方々に、正確な情報を提供し、その魅力を最大限に引き出す手助けをすることを目指しています。
なお、本記事はMobvoi公式サイト及び著者の使用実績を元に作られています。
TicWatch Pro 5 Enduroのカタログスペックレビュー
公式サイトの情報を元に、本機の特徴やスペックを見ていきましょう。
TicWatchの代名詞とも言える2層ディスプレイを引き継ぎつつ、アウトドアな環境でも使えるタフなモデルです。OSは従来と同じくWear OS by Googleを搭載しており、信頼性やアプリの種類の多さに期待できます。
従来モデルと比較するとバッテリーライフが長くなっているようです。(こちらについては実際に使った結果をレビューします。)
また、前モデルTicWatch Pro 5から採用された回転式クラウンでアナログでの操作もできるので、手が塞がっているときや冬の寒いときの操作性が良さそうです。その他の性能や機能を見ると、他メーカーの高級モデルと比べても遜色なく充実しているようです。
TicWatch Pro 5 Enduro の特徴
- アウトドア活動に適したMIL規格準拠の高い耐久性と防水性能(5ATM)
- 回転式クラウンによるアナログ操作が可能で使いやすさが向上
- 2層ディスプレイと大容量バッテリーによる長時間駆動(スマートモード90時間)
- 多彩なワークアウトモードとGPS対応で各種アウトドアスポーツをサポート
- 人気フィットネスアプリとのデータ連携が可能
- TicHealthアプリによる総合的な健康管理といびき検出機能
- 登山アプリYAMAPなどとの連携で登山中の情報を確認可能
- Snapdragon W5+チップとWear OS by Googleを搭載し高速で快適な操作性
- サファイアクリスタルガラス製の頑丈な本体でアウトドア使用に最適化
ちなみに、モデル名にある「Enduro」はフランス語で「耐久力」を意味し、長時間バイクを乗り続ける競技の名前にもなっています。このことから、本モデルも長時間タフに稼働し続けるモデルであると思われます。
販売元はどこ?
近年、スマートウォッチ業界は群雄割拠です。中には怪しいメーカーもありますので、販売元を確認することは非常に大切です。TicWatch Pro 5 EnduroはMobvoi社が販売しており、同社では本モデル以外に4つのスマートウォッチが展開されています。(本記事執筆当時)
■Movboi社について■
Mobvoiは、 2012年に元Google社員で創業者兼CEOの李志飛(Li Zhifei)によって中国・北京で設立されました。李志飛は、Google本社で機械翻訳の開発に従事していた経験もあり、AIや機械学習技術を活用した音声認識、自然言語の分析を得意としていました。その経験を活かしデバイスの開発から販売まで行っているスタートアップ企業です。
2015年にGoogle、そして2017年にドイツ・フォルクスワーゲンの中国法人である大衆汽車(中国)投資有限公司(VW中国投資/Volkswagen Group China)からの出資を受けるなど、世界の音声認識分野をリードしています。現在、全世界で800名を超える従業員がおり、中国・北京に本社を置き、アメリカ・シアトル、サンフランシスコと台北にもオフィスがあります。
2024年4月24日に香港証券取引所(銘柄名:Mobvoi Inc. 証券コード:2348-HK)に上場をして、中国のAIGC(生成AI)業界初の上場企業となりました。
著者は以前、同社の別モデルTicWatch Pro 3 Ultra GPSを使っていましたが、カタログスペックに偽りなく、使用中に特に問題も起きませんでした。そのため、Movboi社のスマートウォッチは信頼に足ると思います。(ネタバレになりますが、実際に1週間本モデルを使っていますが、かなり満足しています。)
どんな機能がある?
本モデルのスペック一覧表を示します。TicWatch Pro 5 Enduroの製品仕様を表形式でまとめました。
項目 | 仕様 |
---|---|
寸法 (mm) | 50.15 x 48 x 11.95 |
重量 (バンドなし) | 44.7 g |
カラー | オブシディアン |
ケース素材 | ステンレス鋼、7000シリーズアルミニウム、強化ナイロンとガラス繊維 |
スクリーン | サファイアクリスタル |
バンド | フルオロラバー(交換可能)、24mm |
OS | Wear OS by Google (Wear OS 3.5) |
チップセット | Snapdragon® W5+ Gen 1 wearable platform |
メモリ | RAM: 2GB / ROM: 32GB |
ディスプレイ | 1.43インチ 466*466 326ppi |
接続 | Bluetooth 5.2, Wi-Fi: 2.4GHz |
GNSS | GPS+Beidou+Glonass+Galileo+QZSS |
NFC決済 | あり(Google Wallet、13.56MHz) |
スピーカー | あり |
マイク | あり |
バイブレーター | あり |
PPG | あり |
バロメーター | あり |
コンパス | あり |
センサー | 加速度計、ジャイロセンサー、HD PPG心拍センサー、SpO2センサー、皮膚温度センサー、低遅延オフボディセンサー、バロメーター、コンパス |
バッテリー容量 | 628mAh(典型的) |
耐久性 | 5ATM、オープンウォータースイム/MIL-STD-810H |
カスタマーレビューや評判は?
Amazonの本モデルのページのカスタマーレビューを見てみましょう。記事執筆時点で☆4.9/5.0の平均評価(89個の評価)と高評価がつけられています。カスタマーレビューのコメントを詳しく見てみましょう。
■Amazonカスタマーレビューまとめ■
長所
・バッテリー持ち:長時間駆動が可能。旅行や出張でも充電器なしで使用できる点が好評。
・操作性と動作:スムーズな操作感。ボタンの改善により、使いやすさが向上。
・洗練されたデザイン:傷がつきにくい。バンドはフッ素ゴムで軽くて快適。
・健康管理や運動機能:健康・フィットネス機能が豊富。アプリの互換性も高評価。
・充電速度:短時間で充電が完了し、使い勝手が良い。
短所
・価格:約5万円と高価で、購入に躊躇するユーザーも多い。
・FeliCa非対応:NFCは搭載されているが、FeliCaが使えない。
・日本語訳の精度:日本語の訳が微妙な部分がある。
・iPhoneとの連携:iPhoneとの連携が不十分かも?
実際に使ってみた!良かった点
外観はどんな感じ?
著者が実際に着用した写真はコチラ↓です。
著者は身長170cm体重65kgの男性ですが、その手首と比較した写真を見ると、かなりフェイスが大きく厚みがあり、ゴツいビジュアルであることが分かると思います。
フェイスの発光はしっかりしており、しっかりと時刻を認識することができます。
バンドは24mmと太めで柔軟性のあるフッ素ゴムが使われているため、ウォッチがしっかりと腕についている感覚があり、手を振っても邪魔に感じません。
腕から外した外観はコチラ↓です。表面のガラスにより風景が映りこんでいますが、それでも発光がしっかりしているので、屋外でも十分に見やすいディスプレイです。また、視野角も広く斜めから覗いても見やすくなっています。
バッテリー持続時間は?
スマートウォッチを買ったユーザーが気になることの上位に入るであろうバッテリー持続時間はどうでしょうか?実際に著者が1週間使った感想をまとめます。もちろん使用状況によってバッテリーの消耗具合は変わります。著者の実体験はあくまでも一例として参考にしてください。
著者は、GPSオン、健康管理センサーオン、スマホの通知連携オン、夜間エッセンシャルモード(バッテリーセービング)オンで使っていました。およそ1日で30%消耗し、3日に1回充電しました。他社のスマートウォッチの高価格モデルは短いと1日ごとの、長いと5日に1回ごとの充電の頻度になります。なので、本モデルは短すぎるとも言えませんが、特別長いとも言えない程度かと思います。この充電頻度をどう感じるかはユーザー次第ですが、著者は適当な頻度だったと思います。
充電時間は、(電源環境によりますが)著者の場合は自宅のコンセントで充電した場合で2時間あれば余裕を持って満充電できる充電速度でした。これは、他社のスマートウォッチと比較しても早い部類に入ると思います。充電は仕事のあと自宅に帰って食事や入浴をしている最中にする人が多いと思います。その間に十分充電できるのは安心です。
日中の機能を制限したり、エッセンシャルモード(バッテリーセービング)を有効に活用すればもっとバッテリー持続時間を伸ばす余地はあると思います。このあたりは設定から細かく調整できるので、ユーザーのライフスタイルに合わせてカスタマイズするのが良いでしょう。
エッセンシャルモードの時は、↓のイメージの一番上のディスプレイが常時表示されます。日時などの基本情報は確認できますが、細かい操作はできません。
耐水・耐塵性能はアウトドアに最適か?
TicWatch Pro 5 Enduroは耐水・耐塵性能が備わっており、アウトドアシーンでも安心して利用できます。様々な状況下でも正常に機能し、活用範囲が広がります。
ここでも著者が実際に1週間使った実体験を元に紹介します。
■アウトドアにも最適なMIL規格準拠の耐久性■
TicWatch Pro 5 Enduroは、様々なアウトドアスポーツに耐えるようにアメリカ国防総省MIL規格に準拠した高い耐熱性・耐衝撃性・耐水性・防塵性・防湿性を兼ね揃えています。ディスプレイには、高級腕時計にも使われているサファイアクリスタルガラスを採用しています。これはモース硬度尺度で9と評価され、ダイヤモンドに次ぐ硬さを持っています。ぶつけたりこすったりするだけでは割れることが無く、アウトドア環境で使用するスマートウォッチとしては申し分ない耐久性があります。
著者もこのスマートウォッチを装着しながら仕事中に手すりにぶつけたり、庭の手入れで木や外壁にぶつけたことがありましたが、全く傷つくことはありませんでした。特にディスプレイは傷がつくと見た目や見やすさが損なわれるので気になっていたのですが、まったく問題なさそうです。そのため、保護フィルムを貼らずに使っています。
しかしその一方で、頑丈さと機能を両立するため本体のサイズと重さは大きく作られています。これはアウトドア系のスマートウォッチあるあるですが、ゴツい見た目になっているので、人によっては、服装と合わない、腕が細くてバランスが悪いなど気になるかもしれませんので、そこは注意が必要です。
ディスプレイの見やすさは?
アウトドア向けのスマートウォッチに求められる性能としてディスプレイの見やすさはとても重要です。ワークアウト中に情報にすぐアクセスできれば、ワークアウトをより良いものにできます。そんなディスプレイの見やすさについて、実際に著者が1週間使った実体験を元に紹介します。
■ワークアウト中の情報をわかりやすく表示■
1.43インチの大きなディスプレイにより、鮮明なエクササイズ状況を確認することができ、ワークアウトの進捗状況のペース把握やモチベーションの維持が容易です。
実際に著者は、屋内ジムでのワークアウト、屋外でのウォーキングで本モデルを使ってみました。ワークアウトの進捗はディスプレイに鮮明に表示されており、さっと確認することができました。また屋外の日光が強い環境でもディスプレイが日光に負けることなく見やすさは健在でした。
■日常シーンでも見やすい■
このディスプレイの見やすさは、運動シーンだけでなく日常シーンでも健在で、仕事中・通勤中・自宅で休養中など様々なシーンでも画面が見にくくて困ったことはありません。ディスプレイの明るさは自動で調整してくれるので、ベッドルームでは優しい明るさになるのも快適な睡眠のために助かります。
また、ディスプレイは真正面からだけでなく、かなり角度をつけてもはっきりと認識できます。忙しいシーンでも時刻やスマホの通知をさっと確認することができます。
■すぐ見たい情報をカスタマイズ■
ディスプレイの文字盤はたくさんの種類があるので、ユーザーの好みに合わせて選ぶことができます。
さらにそれだけでなく、文字盤の色や表示させる情報を選ぶことができます。これは他社のスマートウォッチではなかなか見られない特徴です。
文字盤の色を変えるだけで、雰囲気がガラッと変わります。例えば、アウトドアやスポーツのシーンでは燃えるような赤色にして、ビジネスシーンでは落ち着いたグレーにするだけでも、そのシーンに合った雰囲気にすることができます。
文字盤には、バッテリーや歩数などをひと目で分かるように情報がディスプレイされています。これをユーザーの好みで表示を変えることができます。例えば、バッテリー残量が気になるひとはバッテリーを見やすいところに配置したり、健康のために歩数を見たいひとは歩数を見やすいところに配置したり、逆に興味のない情報は文字盤で表示させないということもできます。
フィットネス、日常シーンで便利なアプリ
本モデルはWear OS by Googleを搭載しているため、第三者アプリが豊富であることも特徴です。フィットネスシーンや日常シーンで便利なアプリがたくさんありますので、それらの一部を紹介したいと思います。
■adidas Running、Strava等とデータを同期可能■
TicWatch Pro 5 Enduroのユーザーが、Strava、adidasRunning、Nike Run Clubなどの人気のフィットネス・ランニングアプリをスマートフォンで開くことで、実際にワークアウトを行う際に、最上部の超低消費電力ディスプレイ(FSTN液晶)上にリアルタイムでワークアウトの様々なデータを表示します。表示されるデータは、元々のアプリの表示データ以外に、心拍数、ペース、速度、消費カロリー、コンパスの方位、標高などの情報も表示させることが可能です。
ワークアウト中に詳細な情報を確認できるのはもちろん、スマートウォッチで計測したフィットネスデータをスマホと連携させることができるので、データ管理が容易になり、ユーザーのフィットネスをサポートしてくれます。
■YAMAP及びヤマレコなどの登山アプリを利用可能■
TicWatch Pro 5 Enduroは、Wear OS by Googleを搭載しているため、Wear OS ウォッチ版のYAMAP及びヤマレコのアプリをインストール可能です。登山の最中にスマートフォンを持たなくてもTicWatch Pro 5 Enduroを付けていれば、時間、心拍数、標高、距離などのデータを確認することができます。さらに現在地がわかる地図を表示することが可能です。
■LINEはメッセージの返信が可能■
Wear OS ウォッチ版のLINEアプリをインストール可能です。スマートフォンを持たなくても手元でメッセージを確認するだけんでなく、そのメッセージに返信することも可能です。返信では、スタンプ・定型メッセージ・キーボード入力・音声入力から選べるため、サクッと返信することも、詳細なメッセージを送ることもできます。
実際に著者が一番使っているであろうアプリはこれです。スマートフォンはズボンのポケットやカバンにしまっていることが多く、それをいちいち取り出すのは面倒なので、カジュアルな相手であればスマートウォッチの操作だけで済むのはとても助かります。
※ちなみに※
ウォッチに通知させるアプリやメッセージの種類は、ユーザー側で設定することができます。例えば、緊急性の低いアプリはスマホだけで通知させるようにして、ウォッチには通知させないということもできます。すると、緊急性の高いLINEやSMSや着信のみをウォッチで知ることができます。
充実の健康管理機能
TicWatch Pro 5 Enduroは、他のスマートウォッチが搭載している健康管理の機能の他、いびき検出機能があるのが大きな特徴です。健康管理を目的にスマートウォッチを購入したい人にもおすすめのモデルです。
■TicWatchの健康管理アプリはインストール済み■
TicWatch Pro 5 Enduroは、購入した段階で健康やエクササイズに関するアプリはインストール済みなので、面倒な初期設定は不要です。さらに、Googleアカウントと紐づけを一度でもしてしまえば、GoogleのFitアプリと情報連携することができ、スマートウォッチで取得した健康情報をスマホで確認することができます。
インストールされているアプリは以下の通りです。
- TicHealth:歩数、消費カロリー、階段、移動距離、心拍数、血中酸素、ストレス、睡眠、トレーニング実績を計測・表示するアプリ。
- TicExercise:ランニング、サイクリング、ウェイトトレーニング、ハイキング、水泳、ヨガ…110種類以上のエクササイズの計測・表示するアプリ。
- TicCare:友人や家族と健康情報を共有するソーシャルネットワークアプリ。
- TicBreath:深呼吸を促すアプリ。ストレス軽減や集中力向上がきたいできる。
- One-tap measurement:心拍数、血中酸素、呼吸数、ストレス、心臓の健康を一度で計測するアプリ。
■健康計測項目はかなり充実している■
前述のとおり計測項目は、歩数、消費カロリー、階段、移動距離、心拍数、血中酸素、ストレス、睡眠、トレーニング実績とかなり種類が多く、これは他社の高価格帯のスマートウォッチと比較しても遜色ないレベルです。
特に血中酸素とストレスは、計測するために専用のセンサーが必要であることから、他社のスマートウォッチでもまだ搭載が浸透していない計測項目です。
■いびき検出は、他社製品にはない独特な強み■
いびき検出は、新機能として追加されました。これは文字通りいびきを検出し、検出した時刻を教えてくれるだけでなく、そのときの音を録音してくれます。いびきは睡眠の質に大きな影響を与える要素ですので、睡眠の悩みがある人には睡眠改善のサポートになるかもしれません。
実際に使って感じた悪かった点
ここまで、本モデルを褒める内容ばかり書いてきましたが、イマイチだなぁと思う部分もありました。
イマイチだなと思った点は「音声アシスタントが使えない」「Googleアカウントは必須」「Felica(Suica)が使えない」の3点です。うち2つはAmazonカスタマーレビューと一致しています。著者の主観も交えて紹介します。
■音声アシスタントが使えない■
高価格帯のスマートウォッチには、AlexaやGoogleアシスタントが使えるものが多く、音声操作ができるのも魅力の1つです。しかしながら、本モデルにはこれらの音声アシスタントは使えません。
OSはWear OS by Googleなので、もしかしたらこれから搭載されるかもしれません。搭載されれば、作業中や運転中などの不自由な状態でも予定を確認したり、調べものをしたりなど様々な便利な使い方ができるでしょう。
■Googleアカウントは必須■
OSがWear OS by Googleであることから、Googleアカウントの紐づけはほぼ必須です。そのためスマートフォンがAndroidの方は連携が簡単です。
その一方で、Googleアカウントを持っていない方やiPhoneユーザーは煩雑さを感じるかもしれません。ガシェットやアプリを使いこなしている人なら問題なく設定できるかもしれませんが、そうでない方は手間取ったり機能を十分に使えない可能性があります。
■Felica(Suica)が使えない■
TicWatch Pro 5 Enduroには、NFCがついていますのでGoogle Payなどのタッチ決済ができます。しかしその一方でFelicaは日本独自の非接触決済規格であることから、対応していないスマートウォッチが多く、TicWatch Pro 5 Enduroもその一つです。
そのため、Apple WatchなどではできるSuicaをスマートウォッチでタッチすることはできません。日常でSuica決済したり、電車をよく使うユーザーは注意が必要です。
TicWatch Pro 5 Enduroと他モデルとの性能比較
本ブログで過去に取り上げた、モデルTicWatch Pro 3 UltraとTicWatch Pro 5 Enduroの性能を比較してみたいと思います。
TicWatch Pro 3との違い
TicWatch Pro 5 EnduroとTicWatch Pro 3を比較すると、バッテリー持続時間の向上や耐久性の強化、新機能の追加など、さまざまな点で進化が見られます。特にアウトドアで使用するユーザーにとってはEnduroの方が適しているでしょう。
仕様 / 特徴 | TicWatch Pro 5 Enduro | TicWatch Pro 3 Ultra |
---|---|---|
寸法 (mm) | 50.15 x 48 x 11.95 | 47 x 48 x 12.3 |
重量 (バンドなし) | 44.7 g | 41 g |
カラー | オブシディアン | ブラック |
ケース素材 | ステンレス鋼、7000シリーズアルミニウム、強化ナイロンとガラス繊維 | ステンレススチール、ナイロン、ファイバー |
スクリーン | サファイアクリスタル | Gorilla Glass |
バンド | フルオロラバー(交換可能)、24mm | シリコン + レザー + TPU |
OS | Wear OS by Google | Wear OS |
チップセット | Snapdragon® W5+ Gen 1 wearable platform | Qualcomm Snapdragon Wear 4100 |
メモリ | RAM: 2GB / ROM: 32GB | RAM: 1GB / ROM: 8GB |
ディスプレイ | 1.43インチ (466*466) | 1.4インチ (454 x 454) |
接続 | Bluetooth 5.2, Wi-Fi | Bluetooth 5.0, Wi-Fi |
GNSS | GPS+Beidou+Glonass+Galileo+QZSS | GPS+Beidou+Glonass+Galileo |
NFC決済 | あり | あり |
スピーカー | あり | あり |
マイク | あり | あり |
バイブレーター | あり | あり |
PPG | あり | あり |
バロメーター | あり | あり |
コンパス | あり | あり |
センサー | 加速度計、ジャイロセンサー、HD PPG心拍センサー、SpO2センサー、皮膚温度センサー、低遅延オフボディセンサー、バロメーター、コンパス | 加速度計、ジャイロスコープ、心拍センサー、SpO2センサー、気圧計、コンパス |
バッテリー容量 | 628mAh | 577mAh |
耐久性 | 5ATM、オープンウォータースイム/MIL-STD-810H | IP68 + MIL-STD-810G準拠 |
【まとめ】TicWatch Pro 5 Enduroはこんな人におすすめ
最後に、本記事で解説してきたTicWatch Pro 5 Enduroはどんな人におすすめできるかをまとめて紹介します。
どのようなユーザーに最適か?
この製品は、スマートウォッチの利用を検討しているユーザーやアウトドア愛好家に特におすすめです。健康管理機能が充実しており、日々のワークアウトや健康管理に活用する方に最適です。バッテリー持続時間の長さや耐久性、さらにデザイン性の高さなど、多くのユーザーに支持される理由があります。
TicWatch Pro 5 EnduroのGOODポイント
この製品の特に良い点は、耐水・耐塵性能の高さやバッテリー持続時間の長さ、エッセンシャルモード(バッテリーセービング)などでの省電力機能が挙げられます。さまざまなアクティビティや状況下で安心して利用できる点が魅力です。
TicWatch Pro 5 EnduroのGOODポイント
- バッテリーライフが長い
- アウトドアでも使える強靭さ
- ディスプレイが見やすい
- アプリが豊富
- 健康、フィットネス機能が充実
TicWatch Pro 5 EnduroのBADポイント
他の高価格帯のスマートウォッチと比較したときに、不便だと感じたポイントは次の3点になります。購入後に「思ったのと違った!」とならないようにご自身の使用シーンと相談してみてください。
TicWatch Pro 5 EnduroのBADポイント
- 音声アシスタントが使えない
- Googleアカウントは必須
- Felica(Suica)が使えない
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TicWatch Pro 3 Ultraを正直に実機レビューした (eezoublog.com)