スマートウォッチ業界に次々と新製品が登場する中「TicWatch Atlas」に注目したいと思います。その名の通り、TicWatch Atlasはまるで地図のように広がる機能性を持ち合わせ、使う人々を新たな冒険へと誘います。この記事では、この話題のスマートウォッチがどのようにサポートしてくれるのか、そして他の人気モデルとどんな違いがあるのかを深堀りしていきます。実際に著者が一週間使った実体験も絡めて本音で正直にレビューします。
まず、TicWatch Atlasのユニークな特徴として、MIL規格に準拠したタフなデザインと抜群の耐水性能に注目。高い耐久性はもちろん、信頼性のある防水機能を備え、どんなハードな環境でも安心して使用できます。また、デュアルディスプレイ技術によって長寿命バッテリーが実現され、持続可能な使用感を提供してくれます。
健康管理機能も充実しており、フィットネスシーンでの可能性を広げてくれることでしょう。さらに、安全面を考慮した転倒検出と緊急SOS発信機能は、Atlasの新機能です。位置情報を可視化できるヒートマップ機能も搭載し、アクティブな方々にとって心強いパートナーとなるはずです。様々な口コミや評判も交え、一体どれほどの価値があるのかを探ります。
さらに、他社のスマートウォッチとの比較も行い、GarminやApple製品とどう差別化されているのかを明らかにしていきます。さあ、TicWatch Atlasとともに、新たなライフスタイルを探しに行きましょう!
TicWatch Atlasの特徴と機能情報
音声AIの先進技術を活用しているMobvoi(モブボイ)によるGoogleの「Wear OS」を搭載したスマートウォッチブランド「TicWatch(ティックウォッチ)」の最新モデル「TicWatch Atlas(ティックウォッチ アトラス)」は、多機能で高性能なスマートウォッチです。
このウォッチの特長を詳細に解説します。
タフなデザイン!MIL規格の耐久性と耐水性能
TicWatch Atlasは、その頑丈さで知られています。MIL規格に準拠した耐久性を持ち、アウトドアでも安心して利用できます。MIL規格というのは米国軍需品の性能基準を基にしていて、非常に高い耐久性を示します。
そして耐水性能も抜群で、例えば雨の中で突然のワークアウトを始めたくなっても、このウォッチなら安心です。登山やアクティビティ向けの優れた選択肢となり得ます。サファイアクリスタルガラス※も採用していて、傷がつきにくく、タフさを倍増させています。そのほかのアウトドア製品に精通したユーザーでも満足させる、そんなすごい実力があります。
※サファイアクリスタルガラスは、モース硬度尺度で9と評価され、ダイヤモンド(モース硬度尺度で10)に次ぐ硬さを持っています。人工的に作られたガラスながら、高い耐久性を持っているのが大きな特徴です。
実際、著者が使用する中で何度かガラス面を不注意でぶつけてしまうことがありますが、傷一つつかず、その硬さは信頼のおけるものだと思います。
長寿命バッテリーを可能にするデュアルディスプレイ
発色が鮮やかなAMOLED(有機EL)ディスプレイの上に超低消費電力ディスプレイ(FSTN液晶)を採用しています。「Wear OS by Google」を搭載したスマートウォッチとして、業界最長レベルのバッテリー性能を誇り、スマートモードでは最大90時間、エッセンシャルモードでは最大45日間持続するロングバッテリーが特徴です。
これにより毎日充電が必要なスマートウォッチの常識を覆し、頻繁な充電を回避できます。この独自のディスプレイ技術により、ユーザーは消費電力を抑えることができるため、例えばアウトドア冒険中や長期間のトレッキング中でもバッテリー切れの心配をする必要がありません。
実際、著者が仕事とプライベート使用の環境では、4日に1回程度の充電頻度となりました。仕事柄出張が多いのですが、数日の出張であれば出張先に充電器を持っていかなくても良い(バッテリーが十分に持つ)のは助かります。
万が一バッテリーが少なくなっても、バッテリー残量に応じて自動でエッセンシャルモードに移行する設定もできるので、この点も安心です。
最新の健康管理・フィットネス機能
健康管理の機能面では、TicWatch Atlasは最新センサーを搭載することで、フィットネスや健康のモニタリングに最適です。心拍数、血中酸素レベル、さらには睡眠の質まで、多岐にわたるデータを正確にキャッチします。これにより、ユーザーは健康状態の詳細な情報を日々の生活に活用できるため、自己管理の質が向上します。
また、ワークアウトにおいても、自分のフィットネス目標を達成するための機能が満載で、ランニングやサイクリングといった110種類の運動に対応しています。フィットネス愛好家も納得の性能で、日々のワークアウトをより効果的に、そして楽しくすることでしょう。
↑実際に著者が使用中に記録されたウォーキング。運動時間や距離だけでなく、高度やルートといったかなり細かいデータまで教えてくれます。
新機能:転倒検出&緊急SOS発信
転倒検出機能は、アクティブユーザーにとって安心感を与える新しい機能です。
高度なセンサーとAIを使用して、転倒や事故などによって激しい衝撃を検出すると、TicWatch Atlasのボタン等を操作する事で簡易的に119番に発信できる機能が搭載されています。さらに事前に登録した緊急連絡先のユーザーに位置情報を送信します。
この機能は特に高齢者や一人でのアウトドア活動を楽しむ方にとって大きな安心をもたらします。TicWatch Atlasは、ユーザーの安全性を一歩先ゆく形で支援します。
新機能:ヒートマップ機能
ヒートマップトラッキングを行い、ワークアウト後に最もアクティブな場所を可視化し、滞在時間、距離、消費カロリーに関する詳細な情報を確認することができます。
利用者がどのエリアでどのくらいの運動をしたかを視覚化し、フィットネスのパフォーマンスを一目で把握できます。この機能を用いて、毎日の活動ルーチンを効率化することも可能です。
ヒートマップは、フットボール、バスケットボール、サッカー、テニスなどの運動で利用できます。著者はこれらのスポーツをしないので使用機会はなかったですが、これらのプレイヤーにとっては良い相棒になってくれるでしょう。
TicWatchAtlasの口コミと評判
TicWatch Atlasに関する口コミや評判は、非常に好意的なものが目立ちます。特にその持ち前の多機能性とタフなデザインはユーザーたちの心をつかんでいます。アウトドアアクティビティを好むユーザーから高い評価を受けているものの、利用中に新しい機能を見つけるたびに驚きを提供する、そんな口コミも多いです。「デザインもかっこいいし、機能も抜群!」「バッテリーの持ちが素晴らしい!」といったコメントが、公式ページやレビュー記事で多く見受けられます。
ただし、一部のユーザーは価格が高めであると感じており、費用対効果に関しては慎重に検討するようアドバイスが見られます。購入を考えている方は、自身のニーズとしっかり合った製品選びをしてみてはいかがでしょうか。
詳しくはコチラ↓
実際に1週間使ってみた!レビュー
TicWatch Atlasを一週間使用し、その詳細なレビューをご紹介します。実際の利用体験が皆さまの選択の助けになれば幸いです。
梱包はシンプルで、中にはウォッチ本体+バンド、クイックガイド、充電ケーブルが収納されています。電源をONすれば、チュートリアルが始まるので自然と基本的な操作方法を覚えることができます。
メリット:高いコストパフォーマンス
TicWatch Atlasの最大のメリットのひとつは、高いコストパフォーマンスです。このスマートウォッチは多機能ながら価格が(同機能の他のスマートウォッチと比べて)リーズナブルで、ユーザーに充実した機能を提供してくれます。(他社のアウトドアスマートウォッチは、ものによっては10万円を超えるものもあります。)
単なる腕時計を超え、フィットネスや健康管理アプリが豊富に揃っているため、非常に高い付加価値があります。価格面での負担が少ない反面、新しい機能や耐久性のある設計が日々の生活をサポートします。コスパ重視のユーザーにはたまらない一台です。公式のページやレビューでも、この高い価値について多くのユーザーから称賛されており、非常に注目すべきポイントだといえるでしょう。
著者も実際に一週間使ってみましたが、コストパフォーマンスの良さは高く評価しています。
まず、デザイン・操作性・健康管理機能は秀逸で、他社のスマートウォッチと比較しても見劣りすることはありません。一週間使ってみて「こんな機能があったらよかったのに」とか「ここはイマイチかなぁ」と思うことはほとんどありませんでした。
唯一、ウォッチフェイスがデュアルディスプレイであるため、パッと時計を見たときに時刻や歩数などの基本情報は確認できますが、他の情報を見るにはディスプレイをタップするワンアクションが必要なことが気になるかなぁ、と一番最初は思いました。が、一週間も使えばこれが味わい深く感じてきて、またバッテリー省エネのためと思えば気になりませんでした。この部分はユーザーによるのかもしれませんね。
↑日付、時刻、曜日、歩数、心拍数、バッテリー残量などの情報は確認できる。
メリット:豊富なアプリケーション
TicWatch Atlasは豊富なアプリケーションが搭載されているため、日常生活をサポートするツールとして優れたパフォーマンスを発揮します。フィットネス系アプリ、健康管理アプリ、デジタルライフスタイルのあらゆるニーズに対応できるなど、スマートウォッチとしての機能が充実しています。
特に、Google Playから柔軟にサードパーテアプリをダウンロードして、自分にぴったり合った使い方を見つけることができるのが魅力です。他社のスマートウォッチでは、会社独自のOSの場合もありサードパーティアプリが不十分に感じることもあります。
この点でTicWatchシリーズはかなり便利だと感じました。
著者おすすめの便利アプリ
- LINE:ウォッチからメッセージの確認や返信ができる。
- G mail:ウォッチからメールの確認ができる。
- Youtube Music:ミュージックをウォッチにオフラインDLすれば、スマホなしで音楽を再生できる。
- IFTTT:ウォッチから家電に事前に決めた命令ができる。
次に紹介したいのは、TicMotion(ティックモーション)です。これは、Mobvoiが独自に開発したAIインテリジェントジェスチャー認識アルゴリズムです。このアルゴリズムは、手動設定なしで自動的にワークアウトを認識し、追跡します。
著者はTicWatchの他モデルも持っていますが、TicWatch Atlasはワークアウトを認識する精度の向上を体感しています。これにより、いちいちスマートウォッチで設定することなく、日常のちょっとしたウォーキングや運動をこまめにデータ収集してくれるので、一日の最後に今日の運動を振り返る良い機会を提供してくれませす。
メリット:最新OSとセンサー搭載によるシームレスな体験
TicWatch Atlasは最新のOS(Wear OS 4.0)を採用し、高性能センサーも搭載しているため、シームレスなユーザー体験を提供します。スムーズな操作性、直感的なインターフェースに加え、様々なアプリケーションに迅速にアクセスできることが強みです。健康やフィットネス関連のデータも、効率よく管理できるため、日々の生活にハイテクを取り込む最適な選択肢です。
まず、ウォッチ自体の操作への追従性は速く、ぬるぬる動きます。一週間使った時点では特に動きの引っ掛かりはなく非常に快適でした。
また、Wear OS by Googleを搭載していることから、豊富なサードパーティアプリをウォッチにダウンロードでき、さらにウォッチ上でアプリの操作をできることから、例えばLINEの通知への返事をウォッチ上で完結できてしまうのは、日常生活でかなり便利で著者は大いに活用しています。
↑ウォッチでのLINEのメッセージ確認と返信
このように、ユーザーにシームレスな体験を提供することで、日常生活をより便利にしてくれる心強いデバイスだと言えます。
デメリット:最大限活用するには、ユーザーの理解が不可欠
多機能であるがゆえに、TicWatch Atlasはすべての機能を最大限に活用するためにはユーザー自身の理解が不可欠です。
特に技術的な面に詳しくない使用者にとっては、最初に使いこなすまでに時間がかかる可能性があります。さまざまな機能を引き出すためには、製品の特性やアプリケーションの利便性を理解することが肝要です。スマートウォッチ初心者や、あまりテクノロジーに詳しくない方にとっては、一部機能が難しいと感じるかもしれません。
著者は以前からTicWatchシリーズを使っていたので苦労しませんでしたが、人によっては戸惑うかもしれません。そんな時は身近な人でこの手のデバイスが得意な人を頼るのが良いと思います。しかし一度マスターすれば、多様な機能性がリアルな日常で活かされます。
デメリット:消費電力は意外と多い!?
TicWatch Atlasのデメリットとして、消費電力が意外と多い点があげられます。高性能な機能やディスプレイがもたらす恩恵と引き換えに、バッテリーの消費が早くなるケースがあります。特に多くのバックグラウンドでのアプリや機能を同時に利用する場合、電力の消費が急増しがちです。そのため、バッテリー管理を意識し、適時的に充電を行うことが求められます。
このデメリットを克服するには、不要なアプリや機能のオンオフを調整するなどの使用法の見直しが必要かもしれません。最大限に効果を発揮させるためには、効率よく機能を選び使うことが鍵となるでしょう。
これらは、設定からアプリやGPSやネットワークの設定を変更することが可能です。初期状態では不要で過剰な設定となっていることが多いので、数日使って使用に慣れたら設定を見直してみましょう。そうすると、バッテリーを省エネしながら必要な機能を便利に使うことができます。
なお、著者は健康機能に関するGPSはON、天気やその他のアプリでのGPSはOFFにした状態で使っており、4日に1回程度の充電頻度になっています。仕事柄出張が多いのですが、数日の出張であれば出張先に充電器を持っていかなくても良い(バッテリーが十分に持つ)のは助かります。
他社スマートウォッチ製品との比較
TicWatch Atlasは、GarminやAppleといった他の大手とどのような違いがあるのか、著者の見解を記したいと思います。
Garmin Fenix 8との比較
Garmin Fenix 8とTicWatch Atlasは、ユーザーの好みにより分かれる部分が多いです。Garminはアウトドアでの耐久性と高精度なGPS機能で有名です。一方のTicWatch Atlasはデュアルディスプレイの長寿命バッテリーと最新の健康管理機能が強みです。フィットネス機能面はどちらも優れていますが、ヒートマップ機能は、TicWatch Atlasだけの機能です。
一方で価格面では大きな差があり、Garmin Fenix 8は18万円近い高級モデルです。アウトドア目的のエントリー機を検討しているなら、TicWatch Atlasの方がおすすめです。どちらも多機能な製品であり、用途に応じた選択をすることで、ユーザーは最善のパートナーを得られるでしょう。選択の際には、評価の高い製品情報や公式ページのサポートを活用するのをお勧めします。
Apple Watch Ultra 2との比較
TicWatch AtlasとApple Watch Ultra 2の比較は、スマートウォッチ市場でも特に興味深い対決です。Apple Watch Ultra 2は革新的でスタイリッシュなデザインですが、TicWatch Atlasは特にアウトドアを意識した無骨なディテールです。ビジュアルが大きく異なるのでユーザーの好みが分かれます。
バッテリー寿命では、TicWatch Atlasが圧倒的な優位性を持ち、長時間の使用に耐え得る点が魅力です。一方Apple Watch Ultra 2は、Apple製品とのペアリングやデータ連携で大きなアドバンテージがあり、Appleユーザーに特に評価が高いです。
一方で価格面では大きな差があり、Garmin Fenix 8は13万円近い高級モデルです。両者の選択は、ユーザーが求める機能やスタイルによって異なるでしょうが、どちらも非常に高性能なスマートウォッチとして位置づけされます。
まとめ:アウトドア利用とアクティブユーザーに最適な選択肢
TicWatch Atlasは、アウトドア利用やアクティブユーザーに最適です。TicWatch Atlasは、多機能かつタフな設計を持つスマートウォッチで、登山やフィットネスなど多様なシーンで活躍します。最新の機能と高い耐久性を兼ね備え、充実したデジタルライフを楽しむための強力な選択肢と言えます。
TicWatchの他の製品も気になる!
最後に、Ticwatch Atlasのスペック一覧をご覧ください。
項目 | 詳細 |
製品名称 | TicWatch Atlas |
サイズ (mm) | 52.2 x 47.8 x 12.05 |
重量 | 47.2g |
カラー | ブラック&シルバー |
ウォッチケース材質 | ステンレス、7000シリーズアルミニウム、高強度ナイロン、グラス |
ディスプレー材質 | サファイアクリスタルガラス |
バンド材質 | フッ素ゴム(フルオロエラストマー)、24mm |
スマートモード | 90時間 |
超高速充電 | 30分間で65%の充電が可能 |
エッセンシャルモード | 45日間 |
バッテリー容量 | 628mAh (公称容量) |
搭載OS | Wear OS by Google™ |
対応OS | Android 8.0以上(iOS非対応) |
チップセット | Snapdragon W5+ Gen1ウェアラブルプラットフォーム |
メモリー | RAM:2GB / ROM:32GB |
ディスプレイ | 1.43インチ(466×466)、326ppi、AMOLED(有機EL) + 超低消費電力ディスプレイ(FSTN液晶)の二層式ディスプレイ |
通信方式 | Bluetooth 5.2、Wi-Fi:2.4GHz 802.11b/g/n |
衛星測位方式 (GNSS) | GPS(アメリカ)、GLONASS(ロシア)、Galileo(EU)、BeiDou(中国)、QZSS(日本) |
転倒検出・緊急SOS | 有 |
ヒートマップ機能 | 有 |
スピーカー | 有 |
マイク | 有 |
バイブレーター | 有 |
センサー | 加速度計、ジャイロセンサー、HD PPG心拍センサー、SpO2センサー、皮膚温度センサー、低遅延オフボディセンサー、気圧計 |
耐久性 | 5ATM、防水(オープンウォータースイミング対応)、MIL-STD-810H準拠 |