楽天ガスのサービスがスタートしました。果たして光熱費を楽天で契約するとお得なのか?製造業技術者として、毎日仕事で計算しまくっている私(ええぞう)が本気で徹底的に分析します。
結論!こんな人は楽天がお得
電気の利用量が少ない(100kWh/月 以下)
ガスの利用料が少ない
楽天市場ヘビーユーザー
楽天モバイル・楽天ひかりなどSPU登録済み
電力自由化・格安SIM初心者
「楽天でんき」「楽天ガス」ってなに?
電気、ガス自由化に伴い楽天エナジーが提供する電気とガスの販売サービスです。今までは「電気のみ」の取り扱いだったので、契約に踏み切れなかった人も多いのではないでしょうか?
「楽天でんき」と「楽天ガス」を両方契約することで、毎月の固定費で楽天ポイントがゲットできます。支払いを楽天カードにすることでさらにポイントアップ。
さらに!「楽天でんき」はSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象なので、楽天でんきを契約していると楽天市場で購入するときポイントが+0.5倍となります。
楽天ユーザーにとっては魅力的ですよね。私も重度の楽天ユーザーなので、この時をずっと待っていました。よだれが出てきそうです。
料金プランの比較
楽天でんき、楽天ガスは高いのか?安いのかを比較するため、楽天と大手2社の3社で料金プランを比べてみましょう。
楽天でんき
比べる相手として「CDエナジー(ええぞう契約中)」と「東京電力」を選びました。「CDエナジー」「東京電力」は基本料金+従量料金で計算します。一方の「楽天でんき」は従量料金のみです。ここが大きな違いですね。
「CDエナジー」「東京電力」は、以下の式で電気代が計算されます。利用量が多いほど、単価が下がってきますので、一般的に電気使用量の多い家庭(大家族、ペットあり、浴室乾燥あり、電気衣類乾燥機ありetc…)はこちらのほうがお得です。
基本料金+従量料金×利用量
※この時、従量料金は階段状に加算されます。
例)1ヶ月の電力利用量が400kWhの場合(CDエナジー)
基本料802.98円+120kWh×19.78円+(121〜300kWh)×25.47円+(301〜400kWh)×26.38円
この計算がメッチャめんどう(汗)
一方で「楽天でんき」は、従量料金で計算は非常にシンプルです。基本料金がゼロ円で従量料金が高く設定されているので、一般的に電気使用量の少ない家庭(一人暮らし、少人数、普段家を空ける)はこちらのほうがお得です。
利用量×従量料金
使用電力量で、電気代がどのように変わるか表にしてみました。電気使用量が少ない場合は楽天でんきがお得ですが、おおよそ100kWhで逆転します。
まとめ
電気料金は、月々100kWhより少なければ楽天でんきがお得
楽天ガス
比べる相手として同じく「CDエナジー(ええぞう契約中)」と「東京電力」を選びました。ガスはどこも基本料金+従量料金で計算します。
ガスの場合、電気のような面倒な計算はしません。使用したガスの量の行で以下の計算をするだけです。
基本料金+従量料金×利用量
例)1ヶ月のガス利用量が30m3の場合(CDエナジー)
基本料1022円+(0〜30)×従量料金126円
ガス使用量で、ガス代がどのように変わるか表にしてみました。
こうして比べると、CDエナジー、東京電力、楽天ガスの順で安いことが分かります。
まとめ
ガス料金は、利用量関係なくCDエナジーがお得。楽天ガスは最下位。
ポイントはどこがお得?
「楽天でんき」の支払いを楽天カードにすると1.5%のポイントが付与されます。
では、他の2社と比較してみましょう。CDエナジーは「カテエネ」というWEBサービスに登録することで、1%ポイント還元されます。さらに支払いをクレジットカードにすれば、0.5%還元されて合計1.5%になります。楽天電気は上述の通り。東京電力は合計1%になります。
まとめ
電気料金のポイント還元率は、CDエナジーと楽天が同率1位
「電気+ガス」セット割はお得なの?
「電気」と「ガス」をセットにすると割引となる場合が多いです。楽天の場合、「電気」と「ガス」両方契約&支払いを楽天カードにすることで、最大2.5%のポイントがもらえます。
ではどれくらいポイントが還元されるのか比較しましょう。電気料金では
電気料金のポイント還元率
CDエナジー:2%
楽天:2.5%
東京電力:1%
ガス料金のポイント還元率はこのようになります。
ガス料金のポイント還元率
CDエナジー:1%
楽天:2%
東京電力:0.5%
まとめ
電気+ガスセット割の還元率は、楽天が1位
結局どこが一番安いの?
料金プランやポイントを比較しました。今まで分かったことをまとめます。
- 電気代は、利用量が少なければ楽天がお得
- 電気代は、利用量が多ければCDエナジーがお得
- ガス代は、CDエナジーがお得。楽天ガスは最下位
- 電気+ガスセットにすると、ポイント還元率は楽天が一位
しかし「結局、我が家はどこが一番安いの?」という疑問が残りますよね。参考までに、ええぞう宅の過去1年間の実績でシミュレーションしてみましょう。
電気料金で比較
3社全て「電気」と「ガス」を両方契約した場合とします。さらに楽天の場合支払いは楽天カードにして、ポイント還元率を最大限お得にします。ええぞう宅の場合CDエナジーが一番お得でした。東京電力と比較すると12,000円/年以上節約できています。楽天でんきもいい線いってます。が、わずか及ばず。CDエナジーとの差は1,700円でした。
ガス料金で比較
こちらも3社全て「電気」と「ガス」を両方契約した場合です。さらに楽天の場合支払いは楽天カードにして、最大限お得にします。ガス料金最下位だった楽天ガスですが、ポイント還元2%の力をつかっても追いつけませんでした。
最終決着!電気代+ガス代を比較
ええぞう宅は、電気/ガス利用量が多いため、今契約しているCDエナジーが一番お得ということになりました。1位のCDエナジーと2位の楽天との差は3,110円でした。
それでもやっぱり楽天がお得?
ええぞう宅の場合、楽天よりCDエナジーのほうが年間3,110円お得となりました。しかし、楽天市場で買い物が多ければ3,110円分のポイントを回収することができます。その場合、「楽天でんき」契約による+0.5%のSPUで3,110円を回収しようとすると…
3,110円×100%/0.5%=622,000円/年
年間62万(月52,000円)以上を楽天市場を利用するのであれば、楽天で電気とガスを契約したほうがお得になります。ちょっと現実的じゃない(;^_^A
それでもそれでも楽天がお得?
いま楽天では、キャンペーン実施中です。「楽天でんき」「楽天ガス」「楽天モバイル」を同時に加入すれば、下のキャンペーンポイントだけでなく、「楽天モバイル」でSPUがさらに+1%されて、+1.5%になります。これを機に、固定費を楽天でひとまとめにするのもおすすめです。さらについでにインターネット回線も楽天で契約するとさらにSPU+1%追加されて+2.5%になります。
「電気」「ガス」「携帯電話料金」「インターネット回線」を全部最大限に節約しようとすると、それぞれあなたの住所や使用状況からベストな会社を探さないといけないので大変です。しかし「今なにもこだわりなく、なんとなくで高いプランを契約している」「全部80点くらいでいいから節約したい」「電力自由化とか格安SIMとか良くわからない」(楽天モバイルの店頭に行けば教えてくれます。)「楽天モバイルや楽天ひかりは契約している」などであれば、全部楽天でまとめてしまうのは、とてもシンプルで、契約変更などかける労力に対する節約額が大きく、いわゆる「コスパが良い」判断と言えます。
楽天でんき+楽天ガスはお得なのか?
以下にあてはまる人は「楽天でんき+楽天ガス」を契約するとお得になる可能性が高いです。
電気の利用量が少ない(100kWh/月 以下)
ガスの利用料が少ない
楽天市場ヘビーユーザー
楽天モバイル・楽天ひかりなどSPU登録済み
電力自由化・格安SIM初心者
最後に
本記事では、純粋な光熱費の比較をするために新規契約キャンペーン等を考慮していません。また料金比較を単純化するために「再エネ発電促進賦課金」「燃料費調整額」等も省略しています。また、東京都内で契約した場合の計算値になります。他地域であれば料金プランは変わります。