FACTFULNESSってどんな意味?要約してみた。④パターン化本能

パターン化本能とは?書籍「Factfulness」要約・まとめ・実践④ 人生を豊かにする本の要約
パターン化本能とは?書籍「Factfulness」要約・まとめ・実践④

書籍「FACTFULNESS」の内容を要約してみました。私の体験も織り交ぜて紹介します。

パターン化本能とは
・パターン化本能とは、物事を理解するときにパターンに当てはめる本能
・パターン化本能自体は問題ではないし、理解を促す上では非常に便利
・問題なのは”間違ったパターン化”をしてしまうこと

パターン化本能を抑えるには
・分類を疑う
・強烈なイメージに注意する
・具体的には「同じ集団の中にある違い、違う集団にある共通を探す」

多くの人が世界を間違った形で認識してしまっているのは、10の本能があるからです。今回はその本能の1つパターン化本能について解説します。

パターン化本能とは?

パターン化本能とは、物事を理解するときにパターンに当てはめて理解しようとする本能です。

人は無意識に物事をパターン化して対応しようとします。ただそれは生きていく上で必要なことなのです。

古代石器時代の人類を例にしましょう。人類が初めてライオンに出会ったとします。ライオンを見るのは初めてですが、以前トラに襲われた経験があったとします。すると「ライオンはトラと似ているな」とパターン化することで「不用意にライオンに近づかずに木陰から様子を見よう」とライオンに襲われることを防ぐことができます。

現代のビジネスマンを例にしましょう。ビジネスマンのあなたは今日から新しい部署に異動になります。朝、新しい部署に到着したあなたはまずなにをしますか?

  • 新しい部署の部長に挨拶をする?
  • 自分の席の場所を探して確認する?

なにかしらの選択をするにはあなたの今までの経験(例えば、新入社員で初めて出社した時の経験)から、「新しい場所に来たらこのパターン!」と無意識に行動するのです。

人はパターン化ができるからこと、毎日違う問題が起きてもそれぞれに対応することができます。パターン化本能は、複雑な問題を簡単に紐解くことで解決しやすくなる非常に便利な本能と言えます。逆にパターン化ができないと、毎日の行動を1から10まで新たに考えないといけません。そんな生活やってられませんよね。

間違ったパターン化とは?

パターンの仕方を間違ってしまうと大問題です。間違ったパターンで行動すると当然思った通りの結末にはなりません。

先程のビジネスマンの例で考えてみましょう。今回のあなたは新しい部署に到着したときのやるべき行動を”高校の時、学年が上がってクラス替えの直後”の経験からパターン化したとしましょう。すると、高校の時、新しいクラスにはまだ慣れないので、昔のクラスメイトと廊下で話して時間を潰した経験から、「よし、前の部署に行こう!」と、とんちんかんな行動をしてしまうわけです。そんなビジネスマン、そうそういないと思いますが、間違ったパターン化の危険性はご理解いただけたと思います。

間違ったパターン化を抑えるには?

それは、「分類を疑うこと」「強烈なイメージに注意すること」です。

例えば「日本人」「アメリカ人」「ブラジル人」「中国人」の経済レベルを想像してみてください。きっと皆さんの頭の中では、「アメリカ人が一番金持ちで、ブラジル人が一番貧乏かなぁ」と想像されたのではないでしょうか?

しかし、現実は全然違うのです。正解は「〇〇人という分類では経済レベルはわからない」です。なんだそりゃ?と思う方も多いと思いますので説明します。本書では経済のレベルを大きく4つに分けて説明しています。

レベル1は一番貧困で、1日1ドルしか稼ぐことができない人たち。毎日水を汲むために何時間も徒歩で井戸まで往復する日々。もちろん電気なんてありません。

レベル4は先進国で1日32ドル稼ぐ人たち。スマホや車を持っていて、当然電気はいつでも使えるそんな人たち。

レベル2と3はその間くらいの人たち。

世界の人々の経済レベルを調べると、なんと国籍はほとんど関係ないのです。どの国にもレベル1からレベル4の人は住んでいて、ただその分布が違うだけなのです。

皆さんがおそらく「アメリカ人が一番金持ちで、ブラジル人が一番貧乏かなぁ」と想像されたのは、分類が間違っていたことと国籍という強烈なイメージに引っ張られたことが原因です。

ええぞうの失敗談

私は、仕事で1年ほど台湾に滞在していたことがあります。当時の私は台湾のイメージと聞かれれば「なんか親日の国なんでしょ?」という程度のイメージでした。経済レベルは日本よりずっと下。教育や民度も日本人の方がずっと高いと思っていました。

ある日、仕事終わりに日本人の仕事仲間と台湾の市内の居酒屋に行ったときのことです。私たち日本人は”日本式”の宴会をしていました。

浴びるようにビールを飲み、大声で騒ぎ、帰るころにはもうみんなフラフラです。

しかし、ふと我に返って、居酒屋内にいた台湾人のお客さんを見てみると、彼らはお酒を浴びるように飲むことも、大声を出すことも、フラフラになるまで飲み倒すこともせず、とても礼儀正しくしていました。

その瞬間、私はとても恥ずかしい思いに襲われました。正直に言って下に見ていた人たちの方がずっと礼儀正しく、日本人は他国に行っても他国の文化を尊重せず、自分たちの習慣をそのまま押し付けていました。それ以降私は、海外のみならず国内でも出先では先方の文化や風習を理解し尊重するようになりました。

最後に

本記事の内容は、あくまでもザックリしたあらすじになります。もし気になったら、本書を手にとっていただければより理解が深まると思います。

タイトルとURLをコピーしました