本記事で得られるメリット・教訓
・真に健康な食事が分かる。
・加工肉、赤い肉のリスクが分かる。
みなさんは、お肉好きですか?私はお肉大好きです。一番好きなのは牛肉ステーキです。部位はサンカクもしくはザブトンが大好きです。
しかし牛肉には”発がん性の可能性がある”ことが、実は5年も前から分かっていたのです。
そんなショッキングな情報が記された書籍「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」を私の経験も交えて解説します。
肉を食べるとガンになる!
WHO(世界保健機構)は2015年に「加工肉には発がん性がある。赤い肉にはおそらく発がん性がある」ということを発表しました。
「え?5年も前じゃん!」みなさん思ったでしょう。私も、5年後の2020年にはじめて知りました。
おそらく世間に広まると困る人たちが「肉は健康に良い」イメージ戦略を頑張ったのでしょう。
その頑張りの結果、私は本書を読むまで「牛肉=タンパク質が豊富=健康」と考えていました。なんなら「積極的に食べたほうが良い食材」とさえ思っていました。
さて、ここで言う
- 加工肉 = ソーセージ、ハム、ウインナー、ベーコン
- 赤い肉 = 牛肉、豚肉、羊肉、馬肉
を指します。
霜降り肉は、白(ピンク)に見えますが、これも赤い肉です。
発がん性の可能性がある肉に含まれない肉は「鶏肉と魚」です。つまり、がんになりたくなけりゃ鶏肉と魚を食べろということです。
加工肉・赤い肉の発がん性ってどれくらい?
本書によると、ガンのリスクは
- 加工肉:1日50g(ホットドッグ1本 もしくは ベーコン2枚)で大腸がんの発症率が18%UP
- 赤い肉:1日100gで大腸がんの発症率17%UP
すると言われています。
ガン以外にも、脳卒中のリスクは
- 加工肉:1日50gで脳卒中の発症率が13%UP
- 赤い肉:1日100〜120gで脳卒中の発症率11%UP
すると言われています。
この情報の一番恐ろしいのは、決して量が多くないということです。
ベーコン2枚なんて朝食でペロッと食べてしまいます。私の大好きなステーキは、1人前200gです。お腹が空いていれば300g食べる日だってあります!
本書では以下のようにも記されています。
「加工肉の発がん性は、タバコやアスベストと同程度」
「赤い肉の発がん率は無機鉛化合物と同程度」
タバコの発がん性は、みなさんご存知のとおりです。その発がん性の高さもあって、税金の値上げが真っ先に行われるのがタバコです。
最近のタバコのパッケージはタバコの危険性をデカデカと文字や写真で書いてありますよね?あれをみて「怖いな」思わない人はいません。
加工肉は、それと同程度なのです。つまり「自然の香りがするウインナー(ええぞうの想像名)」は「タバコの香りがするウインナー」と言い換えても差し支えないでしょう。
日本人なら大丈夫?
「日本人は食文化が西洋とは違うからガンになりにくい」という話を聞いたことがありますよね?
残念! こういったなんの根拠もない希望的観測は、本書で叩きのめされます。
たしかに”昔の”日本人はそうかもしれません。しかし、現代の日本人の生活様式(食べ物、住居、入浴etc…)は西洋化が進んでいます。
そのことからも日本人のガンの発症率は、年々上昇しています。下のグラフは国立がん研究センターが発表したものです。
加工肉や赤い肉でリスクが上がると言われる大腸がんは近年は破竹の勢いで上昇しています。
みなさんが口にするお肉と大腸がんのリスクは、決して他人事ではないのです。
今の日本人(男性)のガンの発症率と死亡率の上位を見てみましょう。
- 発症率 1位:胃がん 2位:肺がん 3位:大腸がん
- 死亡率 1位:肺がん 2位:胃がん 3位:大腸がん
加工肉や赤い肉でリスクが上がると言われる大腸がんは発症率、死亡率ともに3位です。
コレを見てもまだ「私は日本人だから大丈夫」とは言えますか?
まとめ
- 加工肉、赤い肉には発がん性がある。
- 加工肉の発がん性は、タバコやアスベストと同程度
- 発がん性の確認されていないのは、鶏肉と魚
- 日本人だからって安心はできない
最後に
著者の津川さんは
「可能な限り加工肉と赤い肉を食べないこと」
「鶏肉や魚に置き換えること」
を提案しています。
が、現実問題そんな簡単ではないと、私は思います。(白米のときも同じこと言いましたね^^;)
やっぱりお肉はおいしいし、加工肉は便利です。肉を全部鶏肉にするのは、ゴリマッチョくらいです。そこで私は「外食で”選択肢があるなら”なるべく鶏肉や魚を選ぶ」ことを心がけています。
人生何事もバランスです。いきなり食生活をガラッと変えると、ストレスになってしまいます。少しずつでよいので、良いことを生活の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。
前回に引き続き「あれを食べるな」「これを食べるな」と脅してしまいました。次回は「これを食べたら健康になれるよ」という食材を紹介します。
本記事は本書のごく一部を、私の経験も含めて解説しています。詳しく知りたい方はぜひこちら↓をクリックしてみてください。